2025年4月25日

らんふぁ 焼肉定食 (阿佐ヶ谷)

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豚の生姜焼きのような炒め物に、たっぷりの千切りキャベツ。今日食べたいものは、そんな気軽な定食。いくつか思い浮かぶ店があるけれど、そういえば「らんふぁ」には少しご無沙汰かもしれないと気づく。

1階のたい焼きや焼きそばを焼いている横にある、小さな扉を開けて2階に上がると、こぢんまりとした食堂がある。定食は3種類。それに、そば、ラーメン、うどん。品数は多くはないが、昼にサクっと食べたいときにちょうどいい料理が並ぶ。

今日の目当ては焼肉定食。豚肉の甘辛い炒め物で、漂って来る香りだけでもう、ご飯を誘う。タレがやや多めで、添えられた山盛りの千切りキャベツも美味しくいただけるのが嬉しい。豚肉は脂控えめでわらかく、好い食べ心地。

3種類の小鉢が付いてくるところも好きなところ。今日は、玉子焼きに、肉団子と酢の物。家庭的でほんのり甘い玉子焼きは大好物だし、手作りで噛むとホロッと崩れるやわらかい肉団子も、お弁当に入っていたらうれしいヤツ。

特別ではないが、だからこそ落ち着く心地いい食堂。早い時間にはご近所の先輩方が、12時を過ぎると区役所など近隣にお勤めの方が続々とやってくる。ごちそうさま。また来ます。

【お店情報】
らんふぁ 阿佐谷南1-13-14 地図

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2025年4月24日

8 base 八戸港浜定食 (日比谷・内幸町)

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一度行ってみたいと思っていた、日比谷OKUROJIにあるサーモン専門店に思い立って足を運んだ。平日でも人気で、予約をしておいたほうがいいという話を聞いていたが、実際に訪ねてみると、空いている席は全て予約席。なるほど噂は本当だった。

そんなことがあったときに訪ねようと思っていたのは、同じ日比谷OKUROJIにある8 base(エイトベース)。八戸圏域の特産品の販売の他、食事が出来るスペースも併設されていて、ランチも提供している。シャモロックを使った親子丼や、せんべい汁、バラ焼きなど、八戸圏域の特徴を活かした料理が並ぶ。

以前訪ねたときは、とろ鯖の塩焼きをいただいた。せんべい汁も気になるし、〆さば等の刺身に、鯖の塩焼き等を盛り込んだ「八戸港浜定食」にも惹かれる。結局、好物の鯖を二通りの味で楽しめる浜定食をお願いすることに。

しばらくして運ばれてきたのは、膳の上に所狭しと並ぶ小鉢や皿。メイン料理の鯖の塩焼きと刺身の盛り合わせの他、もやしともずくの和え物に青森の保存食「なんばんみそ」を乗せた冷奴、「鯖よし」という、青森で愛されている漬物「味よし」に鯖を混ぜた一品。これに、ご飯と味噌汁、漬物が添えられている。

まずは刺身からと、盛り合わせに目をやると、そこには艶やかな〆さば、いかそうめん、そして帆立の刺身。どれも期待以上。〆すぎずやわらかで仄かな酸味が残る〆さばに、噛むほどに甘みが広がるいかそうめん。さらに、むっちりとしてみずみずしい甘さの帆立も素晴らしい。思わず、ここで日本酒が欲しくなる。

一方で、鯖の塩焼きは、焼けた香りと凝縮した旨味が、ご飯が呼ぶ。「鯖よし」もご飯に良く合うが、酒泥棒にもなりそうな気もする。

店内では、生姜焼きや親子丼といったメニューも、八戸の食材を使いながら、リーズナブルな値段で提供されていることもあってか、近隣に勤める方で賑わっている。日比谷OKUROJIの店舗は入れ替わりも多いが、「8base」は変わらず続いている数少ない店のひとつ。地域の魅力の他、リーズナブルさも、根強い人気の理由なのだろう。

【お店情報】
八戸都市圏交流プラザ8 base (エイトベース) 内幸町1-7-1 地図

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2025年4月23日

台湾タンパオ 麻辣牛肉麺 (阿佐ヶ谷)

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在宅勤務中のランチとして、気になっている店や料理が幾つかあるが、今日は生憎の天気だから、できれば雨に降られにくい場所が好い。それなら、屋根のあるパールセンター商店街にある「台湾タンパオ」。ここの麻辣牛肉麺なんてどうだろう。

昨年9月にオープンした飲茶と薬膳スープの店で、先日訪ねたときは点心と蒸しスープをいただいた。他にも麺類や薬膳粥など、他にも気になるメニューが沢山あって、次に訪ねる機会を伺っていたところだった。

今日は、よく見かけるご常連の姿はなく、先客はなし。カウンター席の端に腰を下ろす。食べたいものは決まっているが、一応メニューを手に取ると、「ランチも始めたんです」と、新しいランチメニューを手渡してくれる。内容は「蒸しよだれ鶏」や「ルーローハン」など全4種類。どれも気になるが、今日はやはり麻辣牛肉麺。

お願いすると、店主から「辛いの大丈夫?」と心配そうに尋ねられる。「大丈夫ですよ」と笑って答え、料理を作ってもらう。

しばらくして運ばれてきた丼には、麺が見えないほど野菜と牛肉がたっぷり。特に牛肉は大ぶりの塊がゴロゴロと入ってボリューム満点。見た目からして間違いなく旨そうだ。

先ず、どのくらい辛いんだろうと、スープを一口飲んでみる。唐辛子の辛さや花椒の痺れる刺激はあるが、過剰ではなく、旨味のあるバランスの取れたスープ。麺は平打ちのねじれ麺で、スープがよく絡み、もちもちとした食感も美味い。

ご機嫌で食べ進めていると、店主が「大丈夫?」と再び声をかけてくれる。「とても美味しいです」とにっこり答えると、ほっとした顔になり「辛いって言われるんです」という。なるほど、それであの質問だったのかと納得。

最後まで美味しくいただいて、会計の時にも「美味しかった、また食べに来ます」を伝えると、店主もうれしそうな顔に。よかった、この味は、また食べたいから。

【お店情報】
台湾タンパオ 阿佐ヶ谷店 阿佐谷南1-48-10 高橋ビル 地図

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2025年4月22日

輝咲 さわら塩焼き (有楽町)

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何を食べようかとあれこれと考えたけれど、結局食べたいのは、魚が主役の和定食。そうだ、鰆の焼きたのなんてあれば最高だ。それならあの店があるじゃないか―――そう思って向かったのが「輝咲」。

有楽町のJRの高架沿いにあるビルの6階。エレベーター前に小さな案内板があるだけの、少し分かり難い店だ。それでも焼き魚を目当てに、ひっきりなしに客が集う。今日も店に入ったときはカウンター席にまだ余裕があったが、間もなく続々と客が入り、あっという間に満席に。銀座もそうだが、有楽町から日比谷辺りの人の多さに驚かされる。

鰆の塩焼きをお願いすると、片身鰆から切り出すところから始める。一人前を切り出し、串を打ち、そこからじっくり焼きに入る。その丁寧な仕事ぶりは、長く通っていても変わらない。

焼きあがった鰆は、ふっくらとして艶やか。隅々まで火が入りつつ、身はしっとり柔らかい。口に運ぶと、繊細な旨味がじわりじわりと滲みだしてくる。この旨味を逃したくなくて、口を閉じておきたいと思うほど。そんな余韻の中、ご飯を一口。そして赤出汁を啜る。胃と気持ちが落ち着いていく、幸せのトライアングル。

サラダに豆と野菜の煮物、漬物と副菜も揃っているのも好きなところ。派手ではないが、確かな満足感がある昼餉。

【お店情報】
輝咲 有楽町1-2-9 有楽町小川ビル6F 地図

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2025年4月21日

瓜坊 納豆オムレツ定食 (荻窪)

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間が開くと、自然と足が向いてしまう店がある。瓜坊も、そんな一軒だ。日替わりのメイン料理に、小鉢が3つ、ご飯、味噌汁、漬物で一揃え。和洋にこだわらず、その時々で内容は変わるが、何を食べても体が落ち着く感じがする健康的な定食だ。

店へ向かう途中、並びにある「源氏」の日替わりに「生かきフライ」の文字を見つけて、一瞬心が揺れるが、今日求めているのはあの定食だと思い直して足を進める。

今日のメニューは、ガパオ炒めやエビグラタンなどが並ぶ。グラタンにも惹かれるが、今日は随分暖かい。それなら何度食べても美味しい「納豆オムレツ」だ。

注文を伝えると、カシャカシャと玉子を混ぜる音が聞こえてくる。その瞬間からワクワクは止まらない。続いてジューッと焼き音が聞こえてきたら、あっという間に目の前に。この愛しい黄色、堪らない。

箸では少し取りづらいから、スプーンでそっとすくって口に運ぶ。玉子と納豆というシンプルな組み合わせなのに、鰹節やマヨネーズが加わることで、そこはかとない粉物感。オムレツもいろいろあるが、これはまさに「ご飯のおかずとしてのオムレツ」。もちろん、味噌汁との相性も抜群だ。

副菜には、蕪の炒め物や、若芽と貝割菜の和え物、南瓜のマリネ。控えめながら、じんわり美味しいおかずたち。それに出汁のきいた大好きな味噌汁。一杯ずつ仕上げてくれる透明感のある美味しさが大好きだ。ここに来ると、胃が、心がほっとする。

【お店情報】
瓜坊 荻窪5-23-6 地図

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