2025年3月21日

田舎亭はなれ サワラの西京焼き (阿佐ヶ谷)

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今日食べたかったのは、野菜が中心の和食のおかず。そんな気分にぴったりなのが、中杉通り沿いにあるおばんざいの店「田舎亭はなれ」だ。魚を主菜に、いくつかのおばんざいが添えられた定食は、まさに理想的な一膳。

メニューは日替わりで、常時5種類ほど。今日はアジフライや鯖味噌煮を含む6種類。好物のアジフライにも惹かれるが、今日はやさしい味を求めて、サワラの西京焼きを選ぶ。

注文を終えると、ほどなくして厨房から漂う芳ばしい香り。ジュッと弾ける音が聞こえてくると期待が高まるというものだ。しばらくして運ばれてきた定食には、西京焼きを中心に、彩り豊かななおばんざいがズラリと並んで、思わずニッコリ。ひりょうずと野菜の煮物や金平牛蒡、紅白なます。そして、西京焼きの皿には、春らしい筍の煮物と高野豆腐。それぞれが異なる食感や味わいで、ついつい箸が進む。

西京焼きは、たっぷりと乗った脂がじんわりと口の中でほどけて、味噌の風味がふわりと広がる。焼いた香ばしさも相まって、上品で奥深い味わい。一品ずつの量は控えめだが、いろいろと楽しめる定食がやっぱり好きだ。

12時を回ると、店内で食事をする方、お弁当を求める方で賑わい、一気に忙しさが増す。次訪れるのが、また楽しみだ。

【お店情報】
京都祇園 石堀小路 田舎亭 はなれ 阿佐谷南1-16-12 地図

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2025年3月19日

大地 ソルロンタン定食 (阿佐ヶ谷)

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思っていた以上にしっかりとした雪が降っている。こういう日は、あまり歩かなくてもいい場所で、温まる料理に限る。それならば、ランチタイムには焼肉定食の他、韓国料理のランチも提供している焼肉「大地」で、宿題にしていたソルロンタンだ。

階段を上って2階に上がると、店内には先客が一組。以前と同じ角のテーブルに腰を下ろし、水が運ばれてきたタイミングで、ソルロンタンをお願いする。その後、ゆっくりとメニューを眺めると、開店当初に比べて随分と品数が増えている。気になるのはサムゲタンだ。

先ずキムチが届いて、湯気を濛々と立てたソルロンタンがやって来る。湯気が少し落ち着くまで待って、改めて器を覗き込むと、しっかりと白濁した濃厚スープが顔をのぞかせる。コクがあり、じんわり染みるのに、ベタベタとくどさがなく、引き際がすっきり。ゴロリと入る牛肉に、春雨はスープの旨味をたっぷりと吸い込んでこれまた美味い。

いくつか料理を頂いたが、どれもスープが好い。夢中で食べ進めてしまって、うっかり口の中を火傷してしまったが、それを補って余りある満足感。食べたいものがピタッとはまったときの幸せは格別だ。

【お店情報】
焼肉 大地 成田東5丁目42-10 陵雲閣マンション 2F 地図

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2025年3月18日

長生庵 アサリ蛤そば (築地)

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今日は午後一で築地の予定。となれば、ランチは築地で決まりだ。牡蠣などの冬の味覚もそろそろ終盤。中村屋の鍋料理も気になるし、少し久しぶりの紅蘭でシュウマイや汁そばも好い。そんなことを考えながら長生庵のXを確認すると、残念ながら今シーズンの牡蠣は終了し、芹も今日が最後とのこと。一方で、桜海老や新玉ねぎ、貝類を使った春らしいそばが出ているらしい。これは惹かれる。ランチタイムの混雑を考えると少し待つかもしれないが、次の予定までの時間は十分にある。

11時半頃に店先に着くと、待っているのは一組のみ。この程度ならば少し待てば入れるだろうと、列の最後につくと、5分も待つことなく店へと案内された。

店内の壁に貼られた品書きは、やはり「せりそば」が本日終了の文字と共に推されている。芹の香りや食感も捨てがたいが、実はこの季節に長生庵に来るのは初めてだ。貝は好物だし、品書きの添えられた写真の立派な浅利と蛤に惹かれて、「アサリ蛤そば」をお願いする。

写真でも驚いたが、実物も見事だった。貝殻だけでなく、身もぷっくりとして大ぶりで、見るからに美味しそう。まず出汁をひと口。ほんのり甘味のあるいつもの美味い出汁に、貝のやわらかい旨味がほんのりと移って、思わずうっとりする。続いて浅利をひとつ。浅利ならではの強い旨味がグンと来る。そして蕎麦。長生庵の蕎麦と汁の相性は言うまでもなく抜群。さらに、蛤のつややかでふっくらとした旨味も、この上なく春らしい。

いやはや、今日も素晴らしかった。やはりこの店には、季節の移ろいと共に足を運びたい。

【お店情報】
長生庵 築地4-14-1 モンテベルデ 1F 地図

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2025年3月17日

ハーマーズグリル ポークステーキ (阿佐ヶ谷)

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今週は、「ハーマーズグリル」の平日週替わりランチを食べようと決めていた。なぜなら、今週のメニューはポークステーキ。厚切りの豚肉は、言うまでもなく大好物だ。今週は祝日があるため、訪ねるチャンスは月曜日か金曜日。それなら今日だ。善は急げ、というではないか。

3月から店主が一人で切り盛りするようになり、営業日や提供スタイル等、いくつか変更。ランチタイムは前金制になり、週替わりもワンプレートでの提供に。それでも、厨房から聞こえてくる肉を焼く音、立ち上る香ばしい香りは、変わらず食欲を刺激する。

運ばれてきたポークステーキは、堂々の200gだそうだ。見るからに厚みのある大振りの肉を頬張ると、ジューシーでやわらかくて、噛むほどに旨味と脂の甘みがじゅわりと広がる。そこにガーリックの風味がきいたソースが絡み、芳ばしい豚肉の美味しさを引き立てる。肉を食べてる喜ぶが存分に味わえる一皿。

ワンプレートになっても、内容の充実ぶりは変わらない。たっぷりのサラダに鳥ハム、野菜のマリネ、スープ。デザートにはオレンジ。そして、変わらず気持ちのいい接客。やっぱり肉の気分なら、ここを外せない。

【お店情報】
Meat Kitchen HARMER's GRILL 阿佐谷南3-37-5エレガント阿佐ヶ谷 201 地図

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2025年3月13日

よし田 牡蛎南ばん (銀座)

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今日は随分と春めいてきて、冬の味覚を楽しめるのも、もうすぐ終わりかと思うと少し焦る。特に、好物の芹や牡蠣。もう一度食べておきたいものといえば、芹なら泰明庵のせりそば、牡蠣ならフライもいいが、よし田の牡蛎南ばんも外せない。記憶によれば、せりそばよりも、牡蛎南ばんのほうが早く終わるはずそれなら、向かうはよし田だ。

ビルの前に設置された品書きを見れば、まだ牡蛎南ばんがメニューにあるらしい。安心して店に入ると、焼酎や日本酒をたしなんでいる先輩方がちらほら。さすがよし田という風景。

ここの牡蛎南ばんの魅力は、先ず牡蠣が大きく、むっちりと立派なこと。火が入っているにも関わらず、ぷっくり丸々としてはち切れんばかり。大きさも然ることながら、旨味も見事。齧り付くと、ぷりんと身が弾けて、潮の香りと出汁が染みた牡蠣の身の旨味が口いっぱいに溢れ出る。

もう一つの特長が、関東風と関西風。好みの汁が選べること。最近は関東風が好みで専らこちらを頼む。関東風らしい醤油がきいた汁が牡蠣に染みこんだところが好きなんだ。若芽やとろりと柔らかくなった葱も絶妙な名脇役。

店を出るとジャケットもいらないくらいの温かさ。とはいえ、週末や来週にかけては、また冬に逆戻りするらしい。季節の変わり目、皆さまどうぞご自愛ください。

【お店情報】
そば所 よし田 銀座6-4-12 KNビル 2F 地図

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