2025年7月 8日

岩戸 豚汁定食 (銀座)

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今日はどうしてもたっぷりとした汁物が食べたかったんだ。そんなとき、一番に思い浮かべるのは、やはり岩戸の豚汁だ。最近は訪ねるたびに行列で、なかなか店に入れずにいた。万が一に備えて、いくつか候補の店を用意して、岩戸へと向かう。

店の近くまで来てみると、流石にこの暑さか、外に行列はない。これはチャンスとばかりに引戸を開けると、相変わらず賑いだが、ちらほらと空席が見える。食券を買っていると、「こちらのカウンター席でよろしいですか」と声をかけられ、一番手前のカウンター席に腰を下ろす。ここまで来たら、料理が運ばれてくるまでもうすぐだ。

お茶を一口飲んだところで、豚汁定食が届いた。変わらず大きい器にたっぷり装われた豚汁に、いつもより景気よく盛られている気がするまぐろ漬け、さらにご飯、がり昆布がセット。

先ずは豚汁を手に取る。ずっしりと重く、中には豚肉がふんだんに入る。豚の脂が溶け出した熱々の汁は、旨味が深く、体の芯まで染みわたる。大振りの大根や里芋にも味がしっかりと染み込み、ほくほく、じゅわり。まぐろの漬けはたっぷりのタレをまとい、そのままご飯にのせて頬張ると、多幸感が押し寄せる。

店に入ったときには女将さんの姿が見えず、少し気になったが、ほどなくしてニコニコとした顔が見えて声をかけてくれた。女将さんもお元気そうで、その姿にまたほっとする。

【お店情報】
岩戸 銀座店 銀座1-5-1 地図

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2025年7月 7日

青松 よだれ鶏 (阿佐ヶ谷)

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今日は荻窪へ向かうつもりだったけれど、家を出てしばらくしたところで雨が降り始めた。にわか雨だろうけれど、大粒で、すぐには止みそうになく、一旦傘を取りに戻ることに。再び外へ出たときは、荻窪まで行くには時間が足りない。

いろいろな店の今日のランチメニューを見ながら歩いて、「ここのランチメニューは変わったかな?」と足を運んだのが「青松」。地元で人気の中国料理店で、たびたびメディアに取り上げられている。大きな箱だが、滞在中は、ほぼ満席の状態ずっと続く。ビール片手の方の他、グランドメニューから注文して楽しむ方もいらっしゃって、かなりの繁盛ぶり。

ランチメニューは、前訪ねた時とはやはり変わっていて、よだれ鶏やトマトと玉子炒めといった好物がズラリと並んでいて、足を止めた。

注文すると、ほどなくして料理が運ばれてくる。このスピード感も、人気の理由のひとつだろう。よだれ鶏を中心にご飯に玉子スープ、漬物にデザートで一揃え。こんもりと盛りつけられた鶏肉に、ソースの赤みが食欲をそそる。口に運ぶと、しっとりとやわらかい鶏肉に、辛さと酸味、それと胡麻やナッツのザクザクとした食感が加わって、やみつきになる味わい。今日はこれに出合えて正解だ。

よだれ鶏は、定食だけでなく「よだれ鶏冷麺」もあり、そちらも人気の様子。確かに、このソースは麺とも好相性だろう。夏のうちにまた来よう。

【お店情報】
青松 阿佐谷北2-13-4 地図

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2025年7月 4日

銀座芳亭 黒酢酢豚定食 (銀座)

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気になっていた黒酢酢豚の存在をふと思い出し、向かったのは銀座芳亭。餃子の天龍などが入るPUZZLE銀座の7階にある北京ダックをリーズナブルに食べられる人気店だが、もう一つの名物が黒酢酢豚。写真で見た姿も普通の酢豚とは違って、印象に残っていた。

予約をしたほうがいいかもと思いつつも、思いついたが吉日とばかりに店へ向かう。予約の有無を尋ねられ、していないことを伝えると、席を確認して迎えてくれた。一人だったが窓際の広いテーブル席に通され、贅沢に独り占め。ただ、12時を過ぎると、続々と予約客がやって来て、あっという間に満席に。やはり予約をしたほうが安心だ。

注文はタブレットでスムーズに。ものの5分ほどで、ランチセットが運ばれてきた。メインの黒酢酢豚は、艶やかな黒いソースを纏った塊肉がゴロンと2つ。その周りには彩り豊かな野菜が添えられ。見た目からしてゴージャス。ナイフを入れると、表面はパリパリと香ばしく、割れた中は箸でほどけるほどにほろほろとやわらか。黒酢ソースは、コクと甘味の濃厚な味わい。たっぷりと装われたご飯もすすむというものだ。

定食には、サラダにかき玉子のスープ、漬物、デザートがセット。周囲ではランチコースを召し上がっている方が多かったが、定番のランチメニューは1,000円からとリーズナブル。ビールがどんどん出ているのがうらやましい金曜日。

【お店情報】
銀座芳亭 銀座2-5-19 PUZZLE銀座 7F 地図

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2025年7月 3日

ピッキーヌ クイッティオムー (阿佐ヶ谷)

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まるで梅雨が明けたかのような夏の陽気に、ふと食べたくなったのがタイ料理。そういうとき、先ず訪ねるのが「ピッキーヌ」。阿佐ヶ谷駅北口の住宅街の中にあるタイ料理店。創業して30余年。東京でも指折りの老舗。

カランカランと鈴の音が響くドアを開けると、先客がお二人。そのあとも一人、また一人と客が続き、きっとこの陽気に誘われて訪れたのだろうなと、ひとり頷く。

よくいただくのはカオソイだが、今日は気分を変えて「クイッティオムー」。辛味は控えめながら、タイ特有のスパイスが香る一杯。しっかりとした味わいに、ほんのりとした甘さ。シナモンの香りが立ちのぼり、後味は驚くほど軽やか。箸を止める間もなく、気づけば夢中になって食べ進めている。「今日はこれにして正解だった」と思わせる、クセになる味わいだ。

少し値上がりしたものの、単品で700円。グリーンカレーやタイちまき、大根餅などが付くセットでも1,000円と、変わらずのお値打ち価格。風味豊かなこの味がこの値段で味わえるのは、本当にありがたい。これからも通いたくなる、そんな一軒だ。

【お店情報】
ピッキーヌ 阿佐谷北2-9-5 地図

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2025年7月 2日

京橋モルチェ サーモンのムニエル 醤油バターソース (京橋)

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今日は、サーモンのソテーやムニエルのような、しっかりと火の通った魚料理が食べたい気分だ。さて、そういう料理を出す店はあっただろうか。京橋のドブロ、あるいは……そうだ、「モルチェ」もあった。サーモンが2切れ乗ったムニエルで、サーモン気分ならこれだ。

メニューを開くと、「ハンバーグと海老フライ」なんて限定メニューが目に飛び込んでくる。洋食店のハンバーグにフライなんて、美味しいものの王道の組み合わせ。けれども、朝から思い浮かべていたサーモンのムニエルの味が、どうにも頭から離れない。というわけで、今日はムニエルをお願いすることにした。

運ばれてきたのは、美しく整えられた一皿。こんがりとした焼き目と、バターソースの艶が食欲をそそるサーモンが2切れ、彩り豊かな野菜が添えられている。見るだけで、お腹がグッと動くのが分かる。

細やかにまぶされた粉、均一な焼き色、軽やかな歯ざわり。ふわりとほどける脂ののったサーモンに、バター醤油の香りがしっかり絡む。つやつやの人参グラッセ、たっぷり添えられたほうれん草は、彩りも食感も申し分ない。細部にまで丁寧さが行き届いていて、食べていて実に心地よい。

人気のハンバーグにカレー、オムライス——思い思いに好きなものを楽しむお客さんたちのにこやかな表情があふれる店は、やっぱり好い。

【お店情報】
京橋モルチェ 京橋2-2-1 京橋エドグランB1F 地図

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