京橋 柿の木 お昼の定食

以前から気になっていた店。鍛冶橋通り沿いのビルの半地下のような場所にあるランチは日替わり(1,000円）のみ。前を通ると必ず人が出てくるか、入って行く。店は広くはなさそうだが、この界隈ではそれほど安い値段でもないのに、人が回転していることが気になったのだ。

11時50分ごろ、階段を下りて店に扉を開けると、すでにカウンター2席のみ。それも、さきほど階段の前ですれ違った２人づれがさっきまですれ座っていた席だ。　　　　　　　　　　　　　　　　
店はカウンターメイン10席程度に、テーブル１つ。小さい座敷が１つ。
メニューは一つしかないので、注文をする必要はない。
今日は、えぼ鯛の塩焼き、ひじきの五目煮、もやしの中華風和え、かぼちゃのサラダ、大根の漬物とご飯、茄子と茗荷のお味噌汁。
概ね魚料理を中心に、おかずが2～3品が定番のようだ。

ひじきの五目煮、もやしの中華風和えなど、家庭料理なのだが、これが思わず「おいしい」と声に出してしまうおいしさ。
あくまで家庭的であって、家庭料理ではない。これがなかなか難しいところなのだが。
えぼ鯛の塩加減もよく、ふんわりした焼き加減。
ご飯がすすむ要素が盛りたくさんだが、ご飯自体もおいしくて、幸せとはこういうものかとしみじみ思った。

黙々と腕を振るう板前さんと、にこやかに接客する割烹着のおかみさん。
「いつもありがとうございます」と言われるようになりたいと、密かに思っている。

【お店情報】
京橋 柿の木　京橋2-5-15　神保ビルB1