もゝんじや (両国)
この店の店頭に掲げられているいのししの看板。
今年の年賀状作成のため、この店の店頭で写真をとったのが昨年末。
そのときは、ほんとに写真をとるだけだったけど、やっぱり食べなきゃねということで、今度は食べるためにお店を訪ねた。
創業享保3年(1718年)という280年を超える猪を始めとする野獣肉料理。店名である「ももんじ」とは、百獣(ももんじゅう)から発した言葉で、もともとは獣肉全般のことを表す言葉で、江戸時代では、四足動物を扱う料理屋では、屋号の前に必ずこの言葉をつけていたそう。
メニューは猪鍋や鹿鍋などの単品もあるが、今日はコースの中から野獣肉コース(猪鍋、鹿刺、鹿竜田揚げ、狸汁のコース:6,800円)を注文。
まずは先付け。猪肉の煮込み。味噌仕立てで大根や蒟蒻と炊き合わせたもの。すいぶん煮込まれたものなのだろう。肉に歯を入れるとほろほろと解ける。
猪肉は煮るほどに柔らかくなるというので、すぐにお店の方が準備を始めてくれる。運ばれてきた鉄鍋の中には、何やら怪しい物体が浮いている。煮凝りのようなものかと思ったら、味噌とのこと。でも、ただの味噌ではなく、何かいろいろ入っていそうである。
その間に、鹿肉の刺身の登場。
鍋を火にかけ、怪しい物体が溶けてくると、お店の方が肉と豆腐などを豪快に投入。火を弱くして、ぐつぐつ。
とそこで、発見。毛、である。命を頂くという実感。
まだまだぐつぐつ、の間に鹿の竜田揚げ。これ好き。鹿肉の旨みがギュっと詰まった感じ。で外はサクサク。
ようやく、猪鍋の出番。味わいはすき焼き風。唐辛子や山椒をつけていただく。煮るほどに、先ほどの味噌が風味を増し、これがうまい。
猪のほかには、長葱、芹、白滝、焼き豆腐とシンプル。
猪の脂が十分に溶け出したこれを見て、〆はうどんでしょう、ということで。
いのしし年に猪鍋。今年一年、いい年になりそうな気がしていた。
【お店情報】
山くじら すき焼 ももんじや 墨田区両国1-10-2 ぐるなび
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コメント
こんにちは。
タイトルを一見した時、「もんじゃ」に見えてしまい、写真は鍋だったので、もんじゃ屋さんで鍋?と思っちゃいました(笑)
なかなか野獣肉って食べないし、写真にしてもお目にかかれないけど、やっぱりこういうお店ってあるんですね。
鹿肉の刺身はどうでしたか?
味噌味の猪鍋がとっても美味しそうです。
野獣肉と言ったら、昔、伊豆かどこかの旅館で猪肉の鍋を食べた事があるくらいかな。
毛で思い出しましたが、テヘランに住んでいた時、豚肉禁止なので、会社の人達も豚肉食べたい、とんかつ食べたいと言っていて、ヤミで中国人にお願いしたところ、用意してくれました。
ところが毛つき!
料理しようとしたら、脂身だらけ!
まず~いとんかつでした。
野豚なのかな、だとしたら、こんなにまずいものなんだ・・・と思い、二度と頼みませんでした(>_<)
投稿: persian | 2007年1月14日 15:19
はじめまして、こんにちは。
以前、うさうささんの所から飛んできて
以来、ちょくちょく遊びに来ておりました。
好きなお店が載っていたり、
美味しそうなお料理が沢山なので、とても嬉しいです。
ここのお店、知りませんでした。
イノシシのお鍋、美味しそうですね!
1度だけしか食べたこと無いのですが、思い出して
久しぶりに食べたくなりました。他にもいろいろメニューがあって魅力的です!
投稿: まゆみ | 2007年1月14日 15:56
…いい意味で、毛が気になります(笑)。
投稿: takapu | 2007年1月14日 17:19
美味しそう〜〜。
今年は食べなきゃですね!猪の肉。
猪はサラミも美味しいですよ。ケモノって感じで(笑)のむのむさんなら、そのサラミも食べれそう。
フランス産のおいしいsanglier sauvage(野生の猪)のサラミは最高です。高いのですけど。
で、農家の友人のみかん畑に猪が現われたらしく激怒していました。『喰ってやる〜〜』って(笑)
投稿: mine | 2007年1月14日 17:35
あ、もうひとつ書き忘れました。
日本人は仏教概念から、肉料理は嫌っていた民族でしたが、その時代にはあったと言う事ですね!
すごい発見。おもしろいです。
妖怪の『ももんじい』を思い出しました。(笑)
何度もごめんなさい。
投稿: mine | 2007年1月14日 17:39
こんばんわ!
昨日も、うちで飲み会だったので、ネットする時間が
なかなか取れず、翌日はぐったりしてます(笑
ももんじ、猪鍋や鹿刺しなど、日頃食べられない
お料理がいっぱいですね。
野獣肉コース、名前も凄いなぁ。
投稿: うさうさ | 2007年1月14日 22:27
さすがジビエクイーンの、のむのむさんです。
「野獣肉コース」!(笑)
次のリト岩幹事では、これをお願いすべきか?
投稿: ヒロキエ | 2007年1月15日 01:51
「野獣肉コース」ってすごいですね^^;
ぼく猪鍋大好きです~♪
投稿: くに | 2007年1月15日 07:13
>persianさん
ジビエブームということで、こういう肉を出す焼肉屋的なお店が新しくできているようですが、歴史ある店はほんとに少ないですよね。
鹿肉の刺身は、臭みもなく、むっちりした肉質で大変おいしかったです。
テヘランに住んでらしたのですね。
さすがに毛つきのは見たことないなぁ。
投稿: のむのむ | 2007年1月15日 09:41
>まゆみさん
コメントありがとうございます。
まゆみさんのブログ、拝見させていただきましたが、なんか嗜好が似てそうな感じがします。
このお店、両国ということもあって、場所中は無休でお店を開いているそうです。
こちらの猪鍋はおすすめ。ぜひ、いらしてみてくださいね。
今後とも、よろしくお願い致します。
投稿: のむのむ | 2007年1月15日 09:48
あなもここ行ってみたい~。
次回のむちゃん幹事の際は、
是非候補に入れてね♪
投稿: あな | 2007年1月15日 10:06
>takapuさん
思ったより剛毛ではありませんでした(笑)
投稿: のむのむ | 2007年1月15日 12:40
>mineさん
そのサラミ食べてみた~い。
日本でも手に入るのかしら。探してみよう。
猪は食用としてははばかられるということで、「山くじら」と海のものの名前をつけて呼んでいたそうです。
そこまでして食べたいほど、おいしいということなのでしょうね。
投稿: のむのむ | 2007年1月15日 12:44
>うさうささん
ご自宅で飲み会でしたか。
準備など大変だったでしょう。でも、楽しめて、両方でぐったりかな?
なかなかこういう肉を和食で出してくれるお店は少ないですしね。
ほんと「野獣肉コース」って、名前がすごいですよね。
他の猪鍋コースと内容的にはあまり変らないのですけどね(笑)
投稿: のむのむ | 2007年1月15日 12:47
>ヒロキエさん
料理の内容より、この名前に惹かれてこのコースを注文しました(笑)
やはり、いっとかないといけないと思いまして。
ここ先日は入ってなかったのですが、熊もメニューにあります。なかなか手に入らないらしいのですが、気になっています。
次回幹事のときに行きますか。
投稿: のむのむ | 2007年1月15日 12:49
>くにさん
ほかのコースと内容はあまり変らないのに、なぜかこれだけ「野獣肉コース」。
名前で注文しちゃいました。
猪鍋おいしいですよね。食べられるお店が少ないのが残念です。
投稿: のむのむ | 2007年1月15日 12:54
>あなちゃん
私もまた行ってみたいなぁ。
大勢だと他の料理にも挑戦できそうだし。
もちろん候補に入れたいと思いま~す♪
投稿: のむのむ | 2007年1月15日 13:00