Abbesses (荻窪)

荻窪の青梅街道沿いに素敵なフレンチレストランがあると聞いて、伺ってみました。JR荻窪駅から杉並公会堂を過ぎたくらい、イエローの玄関が目に入ったらそこ。地階へ向かう階段を降りると、小さいながらも心地いい空間が広がっている。

ディナーのコースは、プリフィクススタイルが３コース(3,300円・3,800円・4,700円)と、お任せコース。この日は一番軽い前菜＋魚 or 肉料理 ＋デザートのコースを。

ロゼのスパークリングワイン頂きながら、メニューの算段。各皿6～7種類の用意があって、あれも食べたい、これも食べたいのオンパレード。 悩んで悩んで、セレクトをホール兼ソムリエの女性に伝えて一安心。あとは、美味しく頂くのみ。

まずはアミューズ。豚肉のムース。中には軽く燻製した銀杏を詰めて、蒸し焼きにして生ハムで巻いたもの。下にはリンゴのソース。大きめのスプーンに盛られたそれを、「一口で召し上がってくださいね」の言葉どおりに口に含むと、燻製の香り、滑らかなムースの舌触り、生ハムの脂と塩気、林檎の酸味が複雑に、でも明確に広がる。こんなのが一口めだと、期待が広がってしまう。

前菜に選んだのは、天然猪とフランス産山栗のパテ(+800円)。山栗のほかにも、イチジクなども一緒に。猪のコクがあるのに、山のもの滋味が加わって、ある種の渋みのある味わい。

メインは、黒豚のブレゼ、里芋ときのこの秋仕立て。ブレゼとは、蒸し煮。黒豚の色合いのすばらしいこと。里芋やきのこのほか、豆やニンジンなども入って、たくさんの食材から出たスープがこれまた旨し。ヘルシーだけどふんだんな食材でお腹も満足。

デザートは焼きりんごとアイスクリームにクレープ。コーヒーを頂きましたが、エスプレッソ、ハーブティーなども。

選んだのは風が呼んだのかそうでもないけれど、他の皿を見るとポーションは全体的に軽め。でも、メイン2皿のコースでも、4,700円だしね。季節感をたっぷり取り込んだ料理は、季節毎に伺いたくなる。

ご一緒の皆様
裕子ちゃん
あなちゃん
yu-kiさん

【お店情報】
Abbesses（アベス）　杉並区上荻1-24-20 イロハ堂ビルB1F