八戸のうまいもの その4
まずは、「八戸」の名前を冠した「八戸らーめん」。
八戸には、古くから地元の煮干しをふんだんに使ったラーメンがあったそうだが、この「八戸らーめん」は新幹線が開通するのに合わせ、ブランド化したラーメン。ブランドの確立のため八戸らーめん会が設立されており、50ほどの加盟店で提供、土産用のものも販売されているそう。
その八戸らーめんを頂くため伺ったのは、キクヤ食堂。冒頭写真のように、目に鮮やかな黄色い建物だが、中に入ると懐かしい町の小さな食堂。昼間っから片手にビールなおじさんもいらして、こういう雰囲気は素敵。
早速の八戸らーめん。シャーシューに煮干しベースと聞いてたので、もっと煮干しが強いのかと思ってたのだけれど、地鶏ガラとトンコツも合わせているせいか、意外に丸い印象。生姜の風味が面白く、チャーシュがもも肉ということもあって、全体的にあっさり、クリアで上品。
こちらは、キクヤ食堂さんオリジナルの「キクヤラーメン」。煮干しと鶏ガラとおっしゃってたけど、八戸ラーメンよりも複雑系。バラ肉のチャーシューがジューシー。個人的には、こっちのほうが好きかも。
もう一つ頂いたご当地ラーメンは「磯ラーメン」。
検索をすると、「磯ラーメン」と呼ばれるラーメンは、八戸に限らず、広く三陸海岸一帯にあるようだが、その内容は様々。きっと、その地で採れた海の幸を使って作ったのが始まりだろうから、そりゃそうだ。八戸では、種差海岸あたりに磯ラーメンを出す店が多いらしく、10軒ほど点在しているそう。今回頂いたのも、その種差海岸にある「波光食堂」。
蒸しうに、ワカメ、エビ、ホッキ貝、ホタテにカニと海の幸がたっぷり。豊富な具に目が向くが、何より印象的なのが透きとおったスープ。そばもち貝で取ったスープは全く脂を感じられず、あっさりながらも貝のうま味がグっとくる。うには、生ではなく蒸しうに。お店で出しているいちご煮やうに丼にも使われる蒸しうには、うにの甘みと旨みが凝縮。
食べ進むと、最初無色透明だったスープは、うに等の海産物から旨み成分が染みだし、いちご煮のように白濁。もともと美味しいスープに新たなうま味がプラスされ、ひと皿で二度美味しい。磯の香りや旨みを存分に楽しめる、まさに「磯ラーメン」。
最近はラーメンをあまり食べないが、こんなふうに土地と食材、調理法が繋がっていることを知ると、ラーメンへの興味が湧いてくるというものだ。
【お店情報】
キクヤ食堂 八戸市小中野4-2-1
波光食堂 八戸市鮫町字棚久保14
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コメント
やったぁ~!
磯ラーメンだぁ~
のむのむさんのところに登場するなんて夢の
ようです
ワタシも波光食堂さんはウルトラ大好きです。
生よりもうまい「うに」だと勝手に思っています。
あれだけ売ってくれ、と頼んだこともあるのですが、さすがに無理でした(笑)
あんまりうれしくてコメントしちゃいました♪
また来ます!
投稿: なおき@まるごと青森 | 2009年2月15日 21:28
八戸の煮干系ラーメンは、世につれ地域につれ発展型が
いろいろ出てくるようですね!・・・先日の東京・浅草での
人気店のラーメン出店も大評判で大変なことに(笑)
それと磯ラーメンは、知れば知るほど奥深い世界が広がって
いるので、むしろ東京に戻ってから改めて興味シンシン、
認識を新たにしています☆
投稿: つきじろう | 2009年2月15日 22:13
●なおきさん
こちらこそ、コメントありがとうございます。
磯ラーメンについてwebで検索したら、
まるごと青森での記事がたくさん出てきたので、
自分の記憶が間違ってないか
答え合わせしちゃいました(笑)
なおきさんが大好きとおっしゃるのもなるほどの美味しさでした。
すぐ食べにいけないのが、残念~。
投稿: のむのむ | 2009年2月16日 08:19
●つきじろうさん
浅草の物産展で出店されてたところも
すごかったみたいですね。
私も閉店直前くらいにお邪魔したのですが、
まだまだ人がたくさんでした~☆
磯ラーメンは、もっと事前に勉強していけばよかったなぁと...汗
機会があれば、また食べに行きたいな。
投稿: のむのむ | 2009年2月16日 18:53