沖縄懐石 赤坂譚亭 (赤坂)
赤坂と乃木坂の中間辺り。少しザワザワした交差点を少し過ぎたところに、淡い灯りに照らされた周りとは少し空気感の違う建物。そこが目指す赤坂譚亭。
オリオンビールで乾杯して、まずは前菜。奥から、インゲンの練り豆腐よう掛け、島豆腐の味噌漬け、ニガナ胡麻和え、ゴーヤ黒糖漬け、鬼灯、見切れているが、ミミガーを寄せたものと、パパイヤイチー。ニガナや、黒糖に漬けたゴーヤも面白かったが、一番印象的だったのが鬼灯。ぜひ、鬼灯の香りを嗅いでほしいと顔を近づけると、品のいいプラムのようなフルーティな香り。この日のものはまだ若く、熟れたものはもっと馥郁とした香りがするそう。
お椀:チムシンジ
この日、楽しみにしていたものの一つが、このチムシンジ。チム=肝、シンジ=煎じの意だそうで、暑いこの時期、滋養に適した料理であるため、献立に入れましたとの案内。インターネットで検索すると、豚レバーと野菜の汁物といったもののようだが、こちらのものは、レバーをすり身にしたもの。きめ細かくふわふわのつみれは、口当たりが柔らかく、後口にふわりとレバーの香り。汁の素晴らしく澄んで、美味しく美しい。
お造り:ミーバイ酢〆、石垣鯛洗い
ミーバイも、奥の緑のつま的なサフナ(長命草)も初めて頂くもの。長命草といわれるとおり、一株食べると一日長生きするといわれているそうで、独特の苦味と香りが肉や魚などの臭み消し、毒消しの効果もあり、刺身のつまとして使用されているそう。
炊き合せ:ラフテー
これまで見たラフテー、豚の角煮の中で最も端整なもの。味わいも上質で上品。
次はお食事になりますが、何か召し上がりますかということで、頂いたのが豆腐よう。冒頭の写真のように、恭しく出されるが、蓋を開けたときの香りの良さ。熟成された濃厚な風味はあるものの、やわらかく丸い。
食事:水飯
海老、アサリ、アーサを乗せたご飯に、冷たいアサリの出汁をかけて頂くもの。アサリの出汁が殊の外美味しく、さらさらと頂けるこれは、暑い季節にもぴったり。この料理ができたきっかけについては、お店のHPに詳しいことが掲載されている。
コースは、10,500円~と安いものではないが、嗜好を凝らした料理は納得の内容。未知の食材との出会いも楽しい。
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コメント
ご一緒、ありがとー。
居酒屋っぽい沖縄料理とはちょと違う品々と食材が愉しめるお店でしたねー。
本格派となるとリーズナブルでという訳にはいかないところが残念ではあるのだけどぉ。
もっと、凛おかあさんとお話できたらよかったね。
投稿: まさぴ。 | 2009年8月10日 13:05
レポが詳しいっ!参考になります(笑)。
ふだんはなかなかお目にかかれない沖縄料理の数々と料亭風の上品な佇まいが素敵なお店でしたね~。
豆腐ようの香りがよみがえってくるようです☆
投稿: romy | 2009年8月10日 23:01
●まさぴ。さん
誘ってくださって、ありがとうございました!
沖縄料理・食材って、奥が深いなぁ~
そんな一端が分かって、行けてよかったです。
そうそう、凛さんのお話も、もっと伺いたいですね。
投稿: のむのむ | 2009年8月11日 08:02
●romyさん
頂いたメニューを頼りに...(笑)
まだまだ知らない沖縄食材、料理があるんだろうなぁと思うと、
やっぱり行かなきゃ!と思いますね。
お二人がうらやましー
投稿: のむのむ | 2009年8月11日 08:04