ヤマガタ・サンダンデロ その1 (銀座)
山形に興味を持ったキッカケの一つが、鶴岡にある「アルケッチャーノ」。銀座一丁目に、山形県のアンテナショップが出来ると知って心待ちにしていたが、その2Fで「アルケッチャーノ」の奥田シェフによるプロデュース店ができると知ったときの嬉しさたるや。しかしながら、開店直後からものすごい人気店。そのため、行きたいと思いつつ、なかなか入れずにいた「ヤマガタ・サンダンデロ」。
そんな折、しずりんさんから行きませんか?とお誘い。それも、奥田シェフがいらっしゃる日。それは行かずにおれまいかということで、指折り数えて当日を待った。
逸る気持ちで出向いた私を迎えてくれたのは、こちらのプレート。数は20ほどしかないそうだが、1枚1枚異なる伝統野菜を描いたもの。裏返すと、「友江フキ」との説明書き。調べてみると、鶴岡市、友江地区の名物だそうだが、今はただお一人で守っておられる「ふき」だそう。山形の自然が生んだ在来野菜は多くあるそうだが、後継者不足などから継承が難しく、姿を消す可能性があるものが多いのだそう。食べる前から、山形を意識せざるを得ない演出。
この日はおまかせのコース(10,000円)。12皿程度のコースだが、食べ終わってみると、全体の流れの中に、皿の一つ一つが要素として必要不可欠。長くなるため、2回に分けてのご紹介。
ワラサのカルパッチョ
月に一度の満月の日に汲み取った海水で造った塩とオリーブオイルのみの味付け。新月と満月の日の海水では、同じ海でもミネラルなどが多いに違うそう。
イワナと平目のテリーヌ
マスカットや、塩の代わりにというイワナの燻製が、塩梅のいい調味料。単純な味付けから、たんだん味が増えていく。
マグロとトマトの冷製カッペリーニ
マグロとトマトの組み合わせの良さ。パッと見、どっちがどっちか分からないほどの調理具合の賜物。組み合わせの妙は、これからも続く。
『つや姫』と赤えびのリゾット
つや姫は、来年秋デビュー予定の山形生まれの新品種米。こちらのランチでも、「リゾットランチ」に使用されて提供されている。皿の緑は「だだちゃ豆」、赤は「赤えび」。赤えびの身の甘さ、焼いた香ばしさ。それぞれが旨味のしっかりしたものだが、これも、組み合わせの妙。
甘鯛の松笠焼き
パリッパリの皮めと柔らかい身は去ることながら、個人的な興味は、みずの実。山菜の「みず」の「むかご」。ちょうど、近所の八百屋さんで見かけて気になっていたところだったのだ。とろっとしつつシャキっとした歯ごたえ。
軟白ネギとハタハタの湯あげ
ともに柔らかく、似た口あたりながら、噛むほどに広がる美味しさ。添えられたクミンが穏やかな皿に一服の清涼感。
この後、たぶん柳カレイのグリルがあったはずだが、写真が見当たらず。どうやら、夢中で食べていたらしい。
以降は次回。次回は、益々味を重ねた料理が目白押しです。
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コメント
先日はお疲れさまでした。
おいしかったですね~。のむのむさんもそうかと思いますが、私はぜひ山形のアルケッチャーノに行きたいと思いました!サンタンデロも美味ですから、さらに期待が高まります!
プチツアー作ります?(笑)
投稿: 天然プチトマ子 | 2009年9月26日 15:36
●天然プチトマ子さん
先日はどーもでした。
やっぱ、アルケにも行きたいですよね。
プチツアー、賛成!!(笑)
投稿: のむのむ | 2009年9月28日 07:47