溜まりや 八 本日の西京焼き (銀座)
洒落て洗練された雰囲気の店が多いベルビア内では、異色の内装。土間に座敷に釜、煤けた木の雰囲気が、まるで祖父母の時代の家のようだ。こういう狙った、「風」な造りはそう好みではないが、汗をかいたアルミの急須はリアルで、郷愁に擽られる。
店名にある「溜まり」は、味噌たまりのことだそう。味噌たまりとは、味噌の発酵・熟成段階で出来る味噌から分離した液体で、醤油の元となったもの。その味噌たまりと味噌に力を入れているそうで、ランチでも、味噌たまりで煮た煮魚や、豚の味噌漬け、西京焼き(いずれも950円)などが並ぶ。
案内されたL字のカウンターの前には焼き台があり、焼かれる様に誘われて西京焼きを注文。魚は日によって代わるらしく、本日は鮭とのこと。注文が入ってから串を打ち、炭火で焼かれる西京焼きは、照りや薫りよくなかなかにいい。
竈炊きというご飯と、日替わりの味噌を使ったあら汁、サラダ付き(いずれもおかわり自由)。今月はサラダ月間とのことだが、いつもは小鉢と漬物とのこと。他は、刺身定食(950円)や、数量限定の海鮮丼(750円)など。
さすがに囲炉裏や五右衛門風呂はなくなったが、父の実家では、未だ三和土が健在であることを思い出した。
【お店情報】
弓町銀座 溜まりや 八 銀座2-4-6 銀座Velvia館7F ぐるなび
| 固定リンク
コメント
ベルビアって安くなってきてますよね。1000円以上のランチは需要ないんじゃないでしょうか。。。たまにはいいけど。
投稿: can | 2010年7月14日 16:44
こんにちは
ワシも学芸会のような、いかにも「~風」な店は苦手です。
父上のご実家が健在で、「たたき」が有るんですか!
なんとも羨ましいかぎりです。
冬は寒さが厳しいですが夏は涼しくて、開け放した引き戸からの、
爽やかな風が通り抜けて~とても快適ですよね。
ワシの生まれ育った家も土のたたきで、しかも塩を撒いて突き固めたものでして、
梅雨の時期は潮の匂いが鼻に強くて、おまけに湿気でジメジメ気味。
閉口しましたが、でも、それが普通なんだと思ってました。
今となっては、大変懐かしいセピア色の一頁です。
婆(ばー)ちゃんが美味しい手前味噌を作ってましたので、
タマリ醤油も懐かしい思い出のひとつです。
甘くてコクが有って、お刺身などに付けて(漬けたりも)美味しく食べました。
そうそう、納豆にに使っても旨かったな~
投稿: よろ~よれ爺 | 2010年7月14日 19:59
●canさん
安くなりましたね。
私たちのように日常を銀座の人には毎日1000円以上じゃと思いますが、
銀座はある種観光地だったり、いいものがある街ですから、
たまの贅沢的なランチもありなんじゃないでしょうか。
営業努力は大歓迎ですが、
安くするためにむやみに誰かを泣かせたりしてないかとか、
安くしても入らない店のほうが、むしろ気になります。
投稿: のむのむ | 2010年7月15日 07:09
●よろ~よれ爺様
竈も現役ではありませんが、モノ自体は残っていまして、
なんとも時代がかった家でございます。
>開け放した引き戸からの、
爽やかな風が通り抜けて~とても快適ですよね
そうです、そうです。
あ~、そういう感覚、最近忘れていました。
味噌は少量ですが、自分で作ってまして、
そのときにタマリが出来るのを見て、
本で読んだのと一緒だと感激しました。
タマリ醤油として使える量にはなりませんが、
一度使っていたいなと思います。
投稿: のむのむ | 2010年7月15日 07:20
そうですね。たしかに観光地だし、高級なイメージありますからね。
安くて悪くなるのはダメですね。
投稿: can | 2010年7月15日 09:58
●canさん
そうですね、安くて悪くなるのもアレですね。
いずれにしても、ベルビアの人出が増えることを願います。
投稿: のむのむ | 2010年7月16日 07:30