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2011年4月10日

中ぜん (東銀座) 

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*残念ながら閉店しました(2013.5追記)

銀座の昭和通りを渡った辺りは、かつて木挽町と呼ばれていたところだ。今でも、歌舞伎座のすぐ脇にある路は木挽町通りと呼ばれ、界隈に軒を連ねる店の中には「木挽町」を冠した店も多い。ただ、その中には「木挽町」が持つ匂いとはいささか不釣合いな店もあるように思う。

中ぜんも「木挽町」を冠する店だが、「木挽町」がぴたりと嵌る店の一つ。もともとは、明治26年に日本橋で創業。魚河岸の移転とともに築地へ移り、戦後現在の場所へ移ったそうだ。控えめで渋い構え。引戸を開けると、洗い出しの床に枯れた壁。丸みを帯びたカウンターや小上がりは、ご常連と思わしき方でほぼ満たされ、落ち着いた静かなざわめきがある。

品書きは、味のある手書き文字で書かれた経木一枚。これを見て、客が同じく手渡される紙に書くいて注文を通す。   

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お通しの「数の子の和もの」と「春菊の胡麻和え」

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「油揚げのつけ焼き」に、冒頭写真の「
つみれ豆腐」

気をてらったものはない。何れもなんてことのないものだが、実直でどこか凛とした色香が漂う。これらをあてに、燗酒をちびりちびりと。カウンターの向こうには、何年も包丁を握ってきたであろうご主人と大そう品の良い白髪の女将さん。お二人や時がついた店のそこかしこを眺めて、古い昔を想うのも好い。

品書きには値段は書かれていないが心配無用。ちなみに、この日は軽く飲って二人で約6,000円。ゆったりと漂う空気と時間を、一人、せめて二人で愉しみたい。歌舞伎座の建て替えと共に、この界隈も古くからある店も随分と少なくなった。この佇まいをどうぞ永くと願って止まない。

【お店情報】
木挽町 中ぜん(なかぜん) 銀座4-13-6 地図

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コメント

中ぜん
私の一度伺いましたが
時間の流れが止まったような佇まいでした
横浜の武蔵屋とかもそうですけど
その場にいるってことだけで満足できる店ですね~

投稿: ぶひ | 2011年4月10日 23:32

●ぶひさん
確かに、武蔵屋さんもそうですねぇ
こういうお店では特に、上手に風景になれる人で居たいですよね。

投稿: のむのむ | 2011年4月11日 07:55

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