trattoria 29 (西荻窪)
肉好きの肉好きによる肉好きためのトラットリア
今年の2月9日にオープンした『trattoria 29』。店名もオープン日も肉絡みのこの店は、弘前の雄、ダサスィーノ出身のシェフと奥様が二人三脚で切り盛りする小さな店。ガラス張りの外装から見える店内は楽し気な雰囲気一杯で、その景色の中に入ってみたいと思わせるに十分だ。
行きたいと思っていたところ、嬉しいことに先にランチで伺っていたしずりんさんのセッティングで、この日は5人でアラカルトを。突き出しは、赤カブやラディッシュ、ヤーコンなどの盛り合わせ。肉料理が中心だから野菜不足にならないようにとのことだそう。ワインビネガーとオリーブオイル、自家製のハーブ塩で。
前菜の盛り合わせ(3人前)
肉類は全て自家製。旨みを素直に感じられる太もものハムや、耳などの食感も楽しいソプレッサータにポルケッタ。白いチーズは、「ブッラータ」というモッツァレラの一種だそう。ヨーグルトとチーズの間のようなフレッシュな味わいで、蕩けるようなジューシーさとモチモチした食感がとても印象的。これ美味しい!と声が上がった一品。
鶏レバーのクロスティーニ
これも素晴らしく美味しかった。ペースト状ではなく、粗いレバーがたっぷりと。零れそうなところを躊躇わずにぱくりとやると、芳しい香りと濃厚な旨み。嫌な臭みなどは一切なく、苦手な人でも大丈夫そうな、レバーの佳いところだけを生かしたもの。
パスタは2品
キタッラ 自家製サルシッチャとトリッパのトマトソース
タリアテッレ ボロネーゼ
見た目にも肉々しさ満載。粗挽きしたことから生まれる食感と溢れる旨み。パスタとの馴染みも好い。
訪ねたのは、震災直後。自然とメニューにあった「岩手」の文字を手掛かりに、
短角牛の赤ランプステーキと
ヤーコン豚の肩ロースのグリル
旨いものは見た目にも旨そうというのは本当で、この短角牛の紅と豚の鴇の色は見る者を魅了。そして、テーブルを包む芳しい香りもときめきの一要因。堪らず喰らいつくと、ジュワリと溢れる肉汁。脂も軽く甘く、噛みしめる肉質も良く、「あぁ、肉って旨いもんだなぁ」とシミジミと思う。
ドルチェも迷うラインアップで、どれにしようか悩んでいると、「盛り合わせにも出来ますよ」と願ってもないお言葉。
当日は、計画停電の最中。パン等も予め焼いておいたほうが安心にも関わらず、きちんと焼き立てを用意して下さったりと、その気概も嬉しく、頼もしい。ワインも適当な価格帯、野菜も美味しく、肉好きでなくとも応援したくなる。
【お店情報】
trattoria 29 (トラットリア・ヴェンティノーヴェ) 西荻北2-2-17 Aフラッツ 地図
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コメント
あー、やっぱりここには
行かないといけないですね。
青森から上京する知人の中にも、
ここに行きたいという人が多くて・・・
投稿: takapu | 2011年6月 5日 15:23
●takapuさん
美味しいのはもちろんですが、
お店の方も居心地もすばらしく良くて、
そして、へっ、それでいいのと思うほどのお値段でした。
青森と東京をつなぐお店、ぜひ、いらっしゃって下さい。
きっと、takapuさんも青森の方も佳い時間が過ごせるかと。
投稿: のむのむ | 2011年6月 5日 15:47
お~っと流石のむのむさんですね~
こちらチェックしてましたが・・・まだ未訪です!!
パスタの肉々しさに惹かれます♪
サルシッチャもボロネーゼも・・・食べたい~!(^^)!
早く行かなきゃ~♪
投稿: いざ酔い日記 | 2011年6月 6日 22:46
●いざ酔い日記さん
さすが、チェック済みでしたか~!
どれも肉肉しいでしょう?
メニューは仕入れ次第のようですので
愉しみにいってきて下さいね~
投稿: のむのむ | 2011年6月 8日 07:28