武ちゃん (銀座)
愛しくは、ハレでない銀座の心地よさ。
銀座は、日本で最も「ハレ」が似合う街の一つだろう。でも、ここで働く人、住まう人のある日々の営みのある街。新しくなり光の増した三越の裏側にも、そんな息吹を感じられる店がある。それが「武ちゃん」。暖簾から漏れる光はもちろん、手狭だからこその語らい笑い合う声も温かい。
開店して50余年。名古屋コーチンを備長炭で焼き上げる焼き鳥は、10本のコースで2,200円。半コース(5本)で1,400円(いずれも、サラダ、大根おろし、鶏スープ付き)。半コースにお酒 or 瓶ビール1本というのが、自分の基本スタイル。
1本づつ頃合い好く出てくる串は、塩、タレだけでなく変幻自在。サラダ、大根おろし、鶏スープが付き。足りなければ追加可能。鴨のアスパラ巻きやおしんこ、鶏スープがベースの海苔茶漬けなど、メニューはシンプルだが十分な品書き。
昼時に前を通ると、皆でその日の分の串打ちをする姿がある実直な店。日が傾く17時の開店から賑わう店内。店の外の待ち人も見かける光景だが、回転は早い。そんなわけで、漏れる光を見るにつけ、一人入れる隙間を探してしまうのだ。
【お店情報】
武ちゃん 銀座4-8-13 銀座蟹睦会館ビル 1F 地図
| 固定リンク
コメント