魚秀 (吉祥寺)
6、7年お世話になっている美容師さんは、旅好きで酒好き。そして、中央線住まいということもあって、伺う度に互いにその間に旅した場所や店の報告をし合うのが楽しみの一つだ。
そんな彼女に、夏に白神山地や青池に行ってきた話をしたところ、「青森といえば、店の名前は忘れちゃったけれど、こないだ連れて行ってもらったお店がよかったんですよ」と話してくれた店があった。彼女の記憶によると、吉祥寺のヨドバシカメラの裏手で、「魚」がつく店名らしい。そして、店内にはねぶたがあるという。
探してみると、そのヒントにぴたりと嵌る店があった。それが「魚秀」。店名の「魚」をつけるとこから推測できるように、魚がウリの居酒屋。毎日大磯漁港の定置網漁船に乗り込み、漁師と一緒になって自ら魚を仕入れてきているそうだ。その鮮度の良さは、お通しの「生しらすと釜揚げしらす」の盛り合わせだけでも、十二分によく分かる。
さすればと刺身をお願いしようと思うが、これまた悩ましいラインアップ。悩んでいると、、「お一人ですから」と、普通は二人前からの刺身の盛り合せを一人前で用意してくれるという。こんな提案ならば大歓迎だ。
運ばれてきたのは、思わず「うぉっ」と声が出る盛り合わせ。10数種類の刺身が一切れづつ。特に、皮目を炙ったほっけの刺身には驚いた。これに合わせた酒は、青森の田酒。聞くと、ご主人は青森育ち。伺った翌日も青森へ仕入れに行くとおっしゃっていたが、魚はもちろん、酒にも青森のものが多い。
次は、火を通したものをと頼んだのは、三重県産の牡蠣とあおさの天麩羅。食むと、あおさの磯の香りが、牡蠣の海の旨みをより引き出して旨いのなんの。そこへ、白神(青森)の燗酒をチビリと流し入れると、譬えようのない多幸感。
すっかりと腰を上げ難くなってしまい、鰯のはんぺんと、お銚子をもう一本。
店の入り口近くには炭火の焼き場もあり、串打ちされた魚が焼かれて焼かれている。一人でなければ、焼魚も食べてみたいところだ。ご主人も店で働く方もまだ若く、キビキビとした接客も気持ちがいい。吉祥寺は、自分には少々賑やか過ぎて、余り降り立つ街ではない。けれども、この店へ寄るために吉祥寺へ出向く機会が増えそうだ。
【お店情報】
魚秀 武蔵野市吉祥寺本町1-23-6 地図
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コメント
はじめてコメントしますが、いつも参考にさせて頂いています。
魚秀さんは活気があって楽しい店ですね。
この店の周辺にはいい店が増え、いつもどこに行くか嬉しい悩みが多い場所です。
あおさの天ぷらは、ぜひ食べてみたいと思いました。
投稿: Bali | 2011年12月18日 19:10
ありがとうございます!東京で青森のお店さがしてました!参考になります。
投稿: seigo | 2011年12月18日 20:35
●Baliさま
コメント、ありがとうございます。
魚秀さん、魚はもちろんですが、お店の雰囲気もとてもいいですね。
一遍で好きになってしまいました。
あおさの天麩羅は、おかわりしたいくらいでした(笑)
吉祥寺にはあまり行きませんが、いいお店が増えているとのこと。
ちょっと呑み歩いてみたいと思います。
投稿: のむのむ | 2011年12月19日 06:56
●seigoさま
青森のご出身なんですね!
食べ物に青森らしさは少ないですが、
そこかしこに青森らしさを感じられるお店だと思います。
他にも都内に青森のお店は結構ありますから、
いいお店が見つかるといいですね。
投稿: のむのむ | 2011年12月19日 07:13
へぇ~、吉祥寺にこんなお店があったとは!
今度一緒に行きましょう~☆
投稿: あな | 2011年12月19日 11:32
●あなちゃん
おっ、興味ある?
じゃ、ご連絡しますねー!
投稿: のむのむ | 2011年12月20日 04:13