Bistroぺるしぃ （東銀座）

誕生日は、今年もぺるしぃで

ここ数年、誕生日当日はぺるしぃで過ごしているが、今年は当日が日曜日。そんなわけで数日前倒しして、正月の三ヶ日を少し過ぎた或る夜に訪ねたぺるしぃ。

最初は、いつもの通り、3種類のペーストと自家製パンからスタート。ペーストは、定番の焼き茄子と明太子に加えて、さつまイモのペースト。

2皿目は、ホタテに、「黄金のいくら」をたっぷりと乗せて。「黄金のいくら」は、岩魚の卵。数年前に、ぺるしぃで教えて貰った食材の一つだ。鮮やかな黄金色は、岩魚の卵そのものの色だそう。皮はいくらよりもずっと柔らかく、口の中で弾けた後、とろりと旨みが溶けだす。バルサミコで味付けた八頭に、黄色ピーマン、かぶ等と、脇に添えられる野菜も魅力的。

白身魚とホタテ、ブロッコリーのムースが浮かぶのは、香りだけで飲めそうな程に芳醇なアメリケーヌ。ムースの淡い口どけと香りを、追いかけるようにソースの旨み。量的にボリュームのあるものではないが、この満足感足るや。

 
メインは、米沢牛のビーフシチューと、鴨の燻製の盛り合わせ。柔らかく煮込まれて染み出る、余韻の残る旨みに唸り、鴨の燻香にワインが進む。添えられたのが、グラタンや原木椎茸の加えて、大根の煮込みというのが、いかにもシェフらしい。

先程感激した、アメリケーヌを使ったパスタで〆

と思いきや、誕生日だからと、こんな素敵なデザートプレートを用意して下さっていた。まだ松の内だったため、正月らしい菓子と、アイスクリーム。そして、苺の下には、苺を巻いたロールケーキ。毎年驚かされるが、今年も大感激。正直、店で誕生日を祝ってもらうのは恥ずかしくて苦手。でも、ぺるしぃで迎える誕生日は、なんだか温かくて、とても大切にしたい時間なのだ。

【お店情報】
Bistroぺるしぃ　銀座3-11-8 第6丸嘉ビル1F　地図