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2012年7月29日

福よし(気仙沼) 再開のお知らせ

【追記:再開後の福よしに行ってきました!→こちら

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いよいよ「福よし」が再開。「日本一の焼き魚」の復活です。

震災で消失した東北は気仙沼の名酒場「福よし」。あの日から1年5か月、いよいよの再開です。

オープンは、8月7日。場所は、魚町一丁目、震災前の店舗の左斜め向かいの海側、以前駐車場だった場所。新しい店舗の場所については、随分と悩まれたそうですが、福よしを始めた当時の想いのままに、海の見える前の店舗に近い場所に決めたそうです。

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以前と同じ雰囲気のカウンター。

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あの焼き魚が焼き上がる囲炉裏も、

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店舗も以前と同じ造り。

送って頂いた写真を拝見したときは、嬉しさと溢れる想い出、あの日から再開までの経緯と想いが入り混じって、何とも言えない気持ちになりました。でも、これが未来への門出。福よしに、気仙沼に、多くの人が訪れ、港町が活気づくことを願ってやみません。

さぁ、あの「日本一の焼き魚」の復活です。福よしの復活を心待ちにしていた皆様、新しい福よしでお会いしましょう。

最後に、再開にあたっての店主からの挨拶文をご紹介します(原文ママ、但し、改行を入れています)

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福よしで一杯やろう会の皆様へ

新しい福よしが7月30日に完成します。カウンターや小上がりからも港が見えます。鈴木さんを始め多くの皆様、本当にありがとうございました。

昭和53年より続けさせて頂いた福よしですが、あの津波によって全壊となってしまいました。一度は心の隅で店を閉めようかと思いましたが、多くの皆様からの励ましの声を頂き、日増しに心の中に熱いものが込み上げてまいりました。津波で流されたままで、自分の人生の仕事を終わりにしたら、今までやって来たことが全部無駄になってしまうような気がしました。気仙沼の町も半分が流されてしまい、前は全然見えませんが、とにかくやるしかない、あとはそれからとの思いで、新しい福よしを創ることを決めました。

決めるにあたり一番に考えたのは新しい店の場所の事です。津波の被害を受けなかった地区の方へとか、いろいろ考えましたがなかなか答えが出ず、私は、本当にどこで仕事をしたかったのだろうと、昭和53年の開業当時のことを思いだしてみました。

私は、気仙沼に生まれ、この港町が本当に好きです。港の岸壁を埋めつくす出船を見送る人、人、お父さんが漁に出る10カ月も帰って来ないマグロ船、子供をいっぱい胸に抱いてもらう若い奥さん、目にはいっぱい涙を浮かべて、それでも船を五色のテープが切れてしまわないように、又、一本テープを結ぶ、やがてテープは水にぬれてきれてしまう子供を両手で高く高く抱きあげる船の上では、男達が子供のように手をふるマグロ船の出船、サンマ船、つきん棒、イカ釣、鮭、縄船、網、港を埋め尽くす船、私はそんな港を目の前にして店を創り「お客さんあの船はマグロ船。あのスマートなのは鮭船。日本中から集まって来るのですよ。あの電球の沢山ついているのがサンマ船、全部電気をつけると昼より明るくなるのですよ。そんな港町の話をしながら、漁師の皆さんがとって来た魚を刺身に、または煮たり焼いたりし ながら、どーんと食べて頂く地元のお客さん、漁師さん、旅の人、皆いっしょになって仕事の話をし、旅での話をし、人生の話、語りあいながらお酒が飲めるそんな店を創りたかったのです。そしていつかピアノを置いて弾いてもらい、皆で聞けたらいいなと。それゆえ今度の新しい福よしを以前のも店の駐車場、港の前と決めました。今は津波によって住む家は建てられませんが店だけなら創れたのです。

気仙沼の人口は、7万人弱です。ですが今度の震災で仕事を失った方が沢山います。仕事を求めて県外に出た人も沢山います。一日も早く地元に帰って震災前のような生活に戻れたらなあと思います。一瞬で家族、家、仕事、全財産を失った方が沢山います。今までの家族で出来た事、友達がいた事、その人がいた事、当たり前だった日常生活のすべてが奇跡の一つ一つの積み上げの上にあった事、その一つ一つが本当に大切な事だったのか、多くの犠牲者を出してはじめて身につまされました。人間は本当におろかだと思いました。日常で仕事の愚痴、社会への愚痴、家族、友人への愚痴、あとは自分を正当化する事ばかり、頂く事の喜びよりも、返す事の悩みばかり、本当の自分の素直さを20%~30%しか使わず、あとの70%~80%は無駄に使っていたのではと思っています。人生観が変わりました。人間は豊かになると方向性を見失ってしまい、それゆえ時々戦争や天災が起き、そのつど物の大切さや時間の大切さを、多くの犠牲者の中に教えられるのかも知れません。今度の震災が無かったら私も今までのように、勝手に生きて行ったかも知れません。震災によって今までの同じ時間を少し別の角度から見る事によって気付かされました。

福よしで一杯やろう会の皆様本当にありがとうございました。これからこの港町がどう変って行くか私にはわかりませんが、私自身の思いを今ここに、新しい福よしとして皆様の協力のもとできあがりました。再度の話ですが、震災をきっかけに素直になって生きるという事を思い知らされま した。今、新しい店を皆様に、そんな気持ちで開きたいと思います。皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。新しい店で皆様とお会いできる日を従業員一同楽しみにお待ちしています。それと後日、日を決めて一杯やろう会を開きたいと鈴木さんが話しておりました。福よしの完成は、7月30日。営業は、8月7日より新しい福よしが皆様の人生の一部となりますように。 頑張るぞ!!

                                          福よし 村上 健一
                                              従業員一同

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コメント

東京のむのむさん、一年五ヶ月にわたる再興計画にご協力頂きまして、
誠にありがとうございます。
お忙しい中、ブログを通じ皆様へ呼びかけて頂いた事が、沢山の方々から反響を頂き大変大きな力になりました。
気仙沼でお会い出来る事を楽しみにしております。

投稿: 中野和幸 | 2012年7月30日 10:53

●中野和幸さん
中野さんこそ、お疲れ様でした。
いよいよ、福よし再開ですね!
福よしで乾杯できる日が待ち遠しいです。

投稿: のむのむ | 2012年7月31日 08:15

兄やんおめでとうございます。
スーさんの会必ずお邪魔させて頂きます。
皆さんにお会いできることを楽しみです。

投稿: 飯泉 敦仁 | 2012年8月20日 13:38

いつも情報を有難うございます。
今週石巻から東北入りして8月23日に気仙沼福よしにお邪魔することにしました。
一人での予定ですがご一緒できる方がいらっしゃいましたら福よしに連絡を入れてみてください。
こちらは18時から荒川で連絡しています。

投稿: 荒川貴文 | 2012年8月20日 22:02

●飯泉 敦仁さま
再会、嬉しいですね。
また福よしで乾杯できること、楽しみです。

投稿: のむのむ | 2012年8月21日 07:54

●荒川貴文さま
早速行かれるのですね。
存分に楽しんで下さい!

投稿: のむのむ | 2012年8月21日 07:57

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