三州屋 かきフライ定食 （銀座）

今年も秋の便りがやってきた。今年は10月の半ば頃になるかもと聞いていたが、待ちかねる客の声が奇跡を呼んだか。数量は少ないながらも１週目から出ていた三州屋のかきフライ。

カウンターに腰掛けながら、いつものようにホワイトボードを確認すると、かきフライの文字がなく焦ったけれども、そのボードの上方に、恭しく掲げられている「かきフライ定食」(1,300円)の短冊。ほっ。今年も無事に対面できそうだ。

例年同様、ザクザクな衣を纏った牡蠣は、季節的にもまだ小さいながらも、ぷっくりと若々しく張り、思わず手を合わせたくもなる。既に、余所でカキフライも食べたし、昨日は牡蠣めしも食べたけれども、やっぱり、三州屋でカキフライを食べなければ始まらない気がするのは、何故だろう。

ニュースを見れば、宮城県の養殖カキの出荷は今日が解禁。残暑の影響で牡蠣の生育が遅れたため、例年よりも解禁が遅れたとのことだが、シーズンの本番はこれから。寒さが募るに連れて大きさと旨みを増していくのを、ゆっくりと待つのも愉しいもの。これからを思うと、わくわくが止まらない。

【お店情報】
三州屋 銀座店　銀座2-3-4　地図