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2012年10月 8日

さきと (博多)

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夏の旅の終わりは博多。今夏は沖縄の旅のはずだが、西に来たならば、どうしても寄らなければならない店がある。

「さきと」とは、ご主人の故郷である長崎の「崎戸(さきと)島」から。何がいいって、迷う肴に酒。特に、崎戸や玄海から入れる魚系は溜息が出る。

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ここに来たならば、必ず食べたいものの一つは、刺身の盛り合わせ。正直云うと、普段は生よりも、煮たり焼いたりが好みだが、ここは別。その種類の多さと旨さに唸らされてしまう。この日は、好物の〆鯖に、キラキラ光る鰯、太刀魚を始めとして10種類程度。一人客も多いこの店。刺盛りは、半量にも応えてくれるのが嬉しいところだ。

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そして、もう一つの必食は、「ごま鯖」。博多の郷土料理の一つで、鯖の刺身の醤油や胡麻などで和えたもの。先の生さばもそうだが、鯖の鮮度が重要。都内でも、生さばを出す店も出てきたが、やはり地元。少し甘口の醤油が染みた鯖の脂の旨いこと、旨いこと。これを茶漬けにする「ごま鯖茶漬け」なんて反則技も。

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そして、これも必食の塩雲丹。舌の上にちょんと乗せて、とろとろと溶かすと広がる濃い香りと旨み。そこへ酒を流し込むと、嗚呼至福。

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他は、旬の野菜や、魚介類を、気ままに選んで。この日は、水ナスと

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旨みをたっぷりと抱き込んだ身厚の鯵の焼き物や、写真はないが、味噌まで旨い海老フライの見事だ。

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皿や酒器の良さも、魅力の一つ。紺の絵付けがされた楚々としたものが多く、とても感じがいいが、今回痺れたのは、黄桜の刻印が入った硝子の盃。金の縁取りがされたこれは、恐らく昔に販促品として作られたものではないかとのこと。骨董市で見つけたそうで、以来、自分もついつい骨董市やら古道具屋を覘く習性が出来てしまった。

開店の18時に入って十分堪能した頃には、丁度最終の飛行機の時間。気持ちよく寝てしまえば、気付けば東京に着いているという幸せな旅の終わり。繁華街から少し離れているせいか、静かで、純粋にここの料理と酒を楽しみに来る人ばかり。そういう心地良さも好きなところ。また、伺います。

【お店情報】
さきと 福岡市中央区舞鶴2-8-25 地図

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コメント

う〜〜〜〜(悶絶)
東京にいれば確かに全国各地の美味しいものを食べることも出来ますが、やっぱり現地で頂くって最高の贅沢かと。

本当に素敵なお店をご存知ですね!

投稿: さおぷ− | 2012年10月10日 07:50

●さおぷーさん
そうなんですよね。
日本全国、世界中のものが東京では食べられそうですが、
やっぱり現地には叶わないんですよね。
そのために、今日も頑張って働きまーす(笑)

投稿: のむのむ | 2012年10月10日 08:26

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