串焼酒肴 ガロネロ (荻窪)
旨い焼鳥に+αがあったら、こんなにも楽しい。
荻窪の有名ラーメン店の隣の雑居ビルの狭い入口に、「ガロネロ」という風変わりな名前と、洒落た鶏の絵が目を惹く看板を見つけた。看板の主は、どうやらビルの2Fらしい。
2Fへ向かう階段は、日本酒のラベルなどは貼られているものの、狭く素っ気ない階段。登りきると、「営業中」の札は掛かっているものの、これまた素っ気ない防火用の重い扉。一瞬開けることが躊躇われて、物理的にも、気持ち的にも、『エイッ』と気合を入れて開けてみると、柔らかく深い色の木を基調とした温かい空間。「いらっしゃいませ」とご夫婦らしき若いお二人が迎えてくれる。
『ヤラレタ』と思ったのが、とりあえずとお願いしたサワーと共に運ばれてきたお通しの見事さ。温かい茶碗蒸しに、穴子の巻き寿司。茶碗蒸しの中には、鶏肉や魚、椎茸、海老と具だくさん。
この手の込んだお通しは、この日だけではなく、ある日は、野菜や厚揚げの煮物に、牛の炙り。周りを見ると、団体の客には、一人ひとり違う内容で出しているらしい。こんなお通しを出されたら、俄然呑む気が沸いてくるというもの。とりあえず、胃にこれを入れて、たっぷり飲んで行ってと云われているような気がして、ついつい調子に乗ってしまいそうだ。
「串焼酒肴」とあるように、串焼き・焼鳥に、酒に肴。酒や肴は仕入れ次第で、ある日には、秋刀魚刺しがあったり、
わかさぎの天ぷらを頂いたり。
時には、牡蠣、白菜と生海苔の小鍋。生海苔の香りはいいし、温まるし。何より牡蠣が10個ほども入って、お値段580円。ホントにこれでいいのかと、こちらが心配になってしまう程。酒はビールにサワー、ホッピー、焼酎、日本酒と勢ぞろい。地酒も6~7種類程。大那、天狗舞、篠峰、豊盃など、申し分ないラインアップ。ちなみに、サワーが旨い店は、いい店というのが持論だが、ここのサワーはドライではないが、結構好みだ。
肴の多さに目を奪われるが、通うたびに思うのは焼鳥の良さ。ある日頂いたのは、つくね、うずらに、レアに仕上げた白レバ。一噛みすると、トロトロと溶け、そこへ酒をつぅーと飲ると、こりゃ堪えられんとなること請け合い。
気になってた砂肝、ハツに、ハツモト。丁寧に仕事がされたハツモトは、クニュっとした食感の後から旨い脂がじわりじわり。あぁ、酒が止まらなくなる。串は1本110円~という値段も嬉しいところだ。
L字のカウンターに、テーブルが12席。適度に放っておかれる感じが、一人ゆっくり呑むに好い。次は、件の白レバを使ったパテを目指して行くつもり。ちなみに、1Fからエレベーターを使えば、ちゃんと暖簾が迎えてくれます。
【お店情報】
串焼酒肴 ガロネロ 上荻1-4-7 流動ビル2F 地図
| 固定リンク
コメント