« BIAN (日比谷) | トップページ | 小花 鮮蠔湯麺(牡蠣そば) (丸の内) »

2012年12月 2日

ビリエット biglietto (高円寺)

20121202
*2014年4月13日をもって、現在のビリエットは閉店。5月中旬、新しい店長さんによって再開します。

早いもので、今年のカレンダーも残り一枚。少し早いが、この一年を振り返ってみれば、今年もいろいろなお店との出会いがあった。中でも印象に残っている店の一つは、高円寺『ビリエット』。初めて扉を開ける前の『絶対好きになる』という予感は、見事に的中。今ではすっかりローテーションの一角。

いつもは一人で訪ねていたが、先日初めて、二人で足を運ぶ。一人では胃袋に限界があるから、今宵は色々食べようと意気揚々。壁に掲げられた品書きをジーっと睨んでいると、「ごめんなさい。今日〆鯖終わっちゃって」と申し訳なさそうな女性店主。前に伺ったとき、ポロッと『〆鯖が好き』と云ったことを覚えていたんだろう。

201212022
「いやいや、他にも美味しそうなものがありますから」とお願いしたのは、真鯛の刺身。したらば、麗しくもっちりと旨い身の刺身に加えての、松皮造り。

201212023

しかも、「端っこですけど」と〆鯖のおまけつき。こんなことされては、呑まずに居れようか。酒は、大七や上喜元、乾坤一、雁木等、常時10種類。好いところが新しく入ったりと、毎度どこから呑もうかと悩むラインアップ。季節もの等品書きにないものもあり、アレコレと話しながら、おすすめに従うのも一興だ。

201212024

この時期、きっとあると睨んでいた牡蠣は、これまた立派な昆布を使った昆布焼き。ぷっくり膨れた牡蠣は昆布の旨みを存分に吸って、磯の香りの後には、海の恵みがとろりと蕩ける。そこへ酒をつぅーと流せば、こちらまで蕩けそうだ。

201212025
伺うたびに気になっていた牛蒡と鶏なんこつ。品の好い甘辛さとコリコリとした食感に、ついつい箸が進んでしまう。

201212026
こちらも食べてみたかった出汁巻き玉子は、焦げ目のない美しい焼き上がり。喰むとじゅわりと染み出す旨い出汁にニンマリだ。

201212027
美味しい摘みと酒、楽しい会話にもう一品と、新生姜のかき揚げを。高台皿にたっぷりと盛られたかき揚げは、油物にもかかわらず、ピリっと爽やかな好い〆。

一人でゆったりも佳し、誰かと飲んで語らうにも佳し。大好きな気の置けない店が増えていくのは悩ましくはあるが、やはりうれしいもの。ぷらぷらと飲み歩く中央線界隈。つい先日も、とても面白いお店に出会ったところ。来年も、I love 中央線。
                                                   
【お店情報】
ビリエット(biglietto) 高円寺南3-59-14 地図

|

« BIAN (日比谷) | トップページ | 小花 鮮蠔湯麺(牡蠣そば) (丸の内) »

コメント

もう、どのお写真も絶句ものです(笑)
これはお酒がすすまない筈はないですね。

一人だと確かにあまり品数を楽しめないので
複数名で行くと良いこともたくさんありますね。

高円寺はなかなか伺う機会のない地域なのですが
のむのむさんの中央線沿線レビューを拝見していて
行ってみたい気持ちに駆られています(^^)

投稿: みゅうさ | 2012年12月 3日 01:13

こんな店が近くにあってうらまやしい限りです

店名はダイニングバーっぽいけど
和モノも充実してるんですね
牡蠣の昆布焼きに一目惚れです

投稿: ぶひ | 2012年12月 3日 08:54

●みゅうささん
で、中央区よりも断然安いんですよー
もうお腹一杯、これ以上飲めませんって感じで一人5,000円くらい。
帰りも楽ですし(笑)、最近は中央線界隈ばっかりで
飲んでるような気がします。

中央線は、駅が一つ違うだけでも、街の空気が全然違います。
楽しいので、ぜひお越し下さいませー!

投稿: のむのむ | 2012年12月 3日 09:01

●ぶひさん
以前イタリアンだったときの店名をそのまま使ってるようですよ。
でも、中身は有名銘酒居酒屋のご出身ですから、
しっかりした和食が出てきます。
牡蠣、これだけは一人でガッツキたいですw

投稿: のむのむ | 2012年12月 3日 09:02

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ビリエット biglietto (高円寺):

« BIAN (日比谷) | トップページ | 小花 鮮蠔湯麺(牡蠣そば) (丸の内) »