ぺるしぃ （東銀座）

誕生日が来るのはもうあまり嬉しい年ではないけれど、ここで過ごす一晩は最高！

今年も、誕生日祝いは松の内を過ぎた頃にぺるしぃで。最初は、いつもの通りの３種類のペーストともっちもちの自家製パンからのスタート。ペーストは、定番のレバー、焼茄子に加えて、かぼちゃ。

続いては、千葉の鮑と、フォアグラの味噌漬けを盛り合わせた一皿。鮑は、噛むほどにじんわりと広がる旨み。一方のフォアグラは、口に入れた途端にふわんと味噌の香りがして、とろとろと溶けだす旨み。異なる仕掛けの旨みに、鮑を食べてはニンマリ、フォアグラを口にしてはニッコリ。脇を固めるのは、みずの実や、アスパラ菜、山形の生で食べられる白菜などの個性派野菜。

この時期にお目見えするぺるしぃ風のねぎ焼きは、ムースと、香りだけで一杯飲めそうなほどに芳醇なアメリケーヌを従えて。ネギの甘み、ムースの淡い口どけと香りを、追いかけるようにソースの旨み。量的にボリュームのあるものではないが、この満足感足るや。

メインは、ロールキャベツと山形ハーブ豚のダブルメイン。ロールキャベツに使われるのは、山形の雪下キャベツ。雪の下で増した甘みがやさしくじんわり。だけれども、中の肉に負けない存在感。秘伝豆とほうれん草のキッシュやじゃがいもの「ノーザンルビー」など、美味しいものがふんだんに。ぺるしぃのメインは、大人のお子様ランチみたいで楽しいんだ。

最後は、誕生日仕様のデザートプレート。熊本産のいちごがたっぷりのったチーズケーキに、正月明けということで、正月らしい「めでたい」おまけ付き。毎年驚かされるが、今年も大感激。正直、店で誕生日を祝ってもらうのは恥ずかしくて苦手。だが、ぺるしぃで迎える誕生日は、なんだか温かくて、とても大切にしたい時間なのだ。

【お店情報】
Bistroぺるしぃ　銀座3-11-8 第6丸嘉ビル1F　地図