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2013年3月 3日

舞子 (富山)

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親爺で飲んで、ちょっとお腹が空くまでとホテルで一休みしていたら、寝むってしまったらしい。目が覚めたら9時半を回っていて、はてどうしたものか。少し遅い時間だけれども、このまま帰ってしまうのはどう考えても勿体ない。そんな訳で、遅くまで営っていて地元の方にも人気という居酒屋へ向うことにした。

そこは、駅前の繁華街からは少し外れた場所。恐らく、後ろに見える団地に住まう方々がご常連なのだろうと思う。漏れる光に浮かぶ白地に黒色で「舞子」と染められた暖簾が、シャンとしていて清々しい、一軒家の居酒屋だ。

ガラリと戸を開けると、カウンターにご近所の方らしい先客が数組。奥の座敷では宴会があるようで、賑やかな声が聞こえてくる。寝起きだったから、さっぱりとレモンサワーを貰って、眺める品書き。カウンターに備え付けのものの他、黒板には、ずらりと並ぶ旬の魚介類。

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まずは、富山に来たら食べたいものの一つ、昆布〆。と黒板を見遣ると今日は鰈。お願いすれば、こんなにも気の利いた盛り付けに、食べる前から気分が上がる。昆布〆は、刺身とは違うもっちりとした食感の中に、
昆布の香りと旨味。はあ、これは酒だ、酒。

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品書きにある「牡蠣」の文字を見てしまうと食べたくなるというもので、牡蠣の昆布焼きを。蓋付きの器で目の前に表れ、パカっと蓋が開けられると、味が付いていそうに芳しい香りと、その牡蠣の量に驚き。いや、これはこれはと舌舐りしていると、「汁も美味しいので」と小さいスプーンと小皿が渡される。こういう一言、気遣いが堪らないんだ。

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おでんもこの店の定番のメニューだそうで、品書きを見ると、数時間前に親爺でも頂いた「かに面」があることに気付く。それも、お値段400円とびっくりな値段だ。併せてと焼きとうふをお願いしたところ、別々の皿での提供。一緒でもいいのになんて思っていると、「かに面は他のおでんと出汁が違いますので」と云う。

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そんな拘りがと、かに面の皿に顔を近づけると、出汁から蟹らしい芳香。かに面に目を移すと、すり身に蟹身が混じっているように見える。『なるほど、だからこの値段か』と思い箸を入れると、中からはびっしりと蟹身と玉子。どうやらすり身は、蓋の役目らしい。ならば、この値段はどう考えても割に合わない。一見の客だが、どうしようもなく心配になってくる程だ。

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それにしても、店の体も値段も居酒屋。だけれども、料理の手の込みようの素晴らしいこと。だからこそ、コロッケとか美味しいんじゃないかとお願いしてみると、そこで種を成形して衣をつけて。揚げ立てアッツアツの美味しさは云うまでもない。

そうこうしている内に奥の座敷の宴会が終わり、出てきたのは二十歳を少し過ぎた位の若い方々。酔っ払いぶりを見ても普段使いをしている感じで、富山の豊かさを羨ましく思う。

聞けば創業30年。代行タクシーが盛んなこの街で、この店を知らない代行タクシーはいないと云われる店だそうだ。今の女将さんは5代目。サッパリとした短髪のちょっとシャイな女将さんの実直な働きぶりは、まだまだ話し足りない程。営業は朝5時迄、始発が動くまでというのも、何とも頼もしい。富山に来たならば、また訪ねたい店が出来た。

【お店情報】
舞子 富山市柳町2-3-26 地図

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