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2013年4月21日

舟勝 (御宿)

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久しぶりの舟勝は、春の走り。

今年初めての舟勝への旅は、3月初めのこと。今回は友人夫妻との楽しい旅。道中から盃を重ね、話し笑い、気が付けばアッという間の1時間と少し。駅まで迎えに来てくれたご主人の車に乗って、海から離れた丘に建つ店まで。

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いつもはカウンターだが、今日は座敷。実は、舟勝は座敷が充実していて、10人以上の宴会も可能。ご主人や地元の方とのやり取りが愉しみならばカウンターに限るが、気兼ねなく旨い漁師料理を味わいたいなら、座敷もいい。もうすっかり勝手知ったる親戚の家みたいなもので、「あっちの部屋だから」の一言で座敷に上がると、こんな先付がお待ちかね。

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列車の中で準備万端にしてきたから、最初っから日本酒を。そんな所に運ばれてきたのが、恒例の刺盛り。4人前となると大迫力で、思わず「おォー」と拍手でのお出迎え。金目に鰆、いつも旨い地蛸、ホウボウ、ヒラメに鮎魚女、わらさ。昆布〆にしたり、熟成させたりと、素材が一番美味しい状態にしてくれるのが魅力の一つだ。

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続いては、店の名物の一つである自家製のイカの沖漬け。たっぷりとした肝が魅力のこれは、肝の入りが違う年には作らないというこだわりの一品。凍ったところがゆるゆると溶けてきたところを口に含んで、更に溶かしていくと、とろりと旨みが舌を覆い、そこへ酒を流し込むと、口から鼻腔までにも広がっていく。

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すっかり飲ん兵衛モードになっていたところに、やってきた煮魚。エラの裏ッ側まで旨いから、無口になるターム。

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折り返しての鰯と海老の天ぷらは、サクサクと軽やか。海老の香ばしさに、鰯らしい青さや苦みを含んだ香り。

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ご飯もののバリエーションは幾つかあるが、気に入りの一つはこのおにぎり。自分の辞書に「〆」の文字はないが、ここは別。炊き立ての旨い米に香りのいい海苔。手から伝わる温みもご馳走だ。最後には、あら入りの味噌汁も。

帰りは、御宿発20:12の特急に間に合うように送ってもらって、電車に乗り込んで一寝入り。目が覚める頃には、間もなく東京駅。料理はその時期に揚がった地魚次第のおまかせ(3,000円~)。次訪ねるときには、今回なかった「酢なめろう」や「かにこし」に出会えるだろうか。それとも、まだ出会えていない何かに会えるかも。そんな期待が、また御宿へと足を向けさせるのだ。

【お店情報】
舟勝 千葉県夷隅郡御宿町六軒町157-31 地図

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