魚竹 鮭焼となかおち (築地)
焼魚か刺身か。どっちだろうなと随分悩んだけれども、結局決めきれず、ならば両方でしょうと向かうは魚竹。大抵、皮まで旨い焼き魚に、「なかおち」のセットがあるからだ。
さてさてと店前で品書きを確認すると、今日は、鮭焼に「なかおち」か「あおりいか刺し」「漬けまぐろ」が選べるという、実に悩ましいセットがある。嗚呼、人生は選択の連続。とは云え、こんな贅沢な悩みなら、ウェルカムだ。ここではやっぱり中落ちは外せないと、「なかおち」のセット(1,200円)をお願いすると、カウンターに並ぶ人の半分くらいはこの注文。やっぱりそうだよなと、思わずしたり顔。
魚が焼き上がるまで、カウンターの向こうに並ぶ夜の品書きを眺めるのも一興。青柳のぬたや炙りなんて見たら、いろいろと妄想が広がってしまうってものだ。
そんな妄想を止めてくれたのは「おまたせしましたー」という声。目の前には焼き立てで、まだふつふつとする鮭に、色鮮やかな中落ち。ふっくらした身はもちろん、パリっと香ばしい皮も、皮と身の間のぷるりとしたところも、何処を食べても旨い鮭。中落ちは山葵とネギを少々加えて、醤油をちょんと。これらの合間に旨い白飯挟めば、一口食べてニンマリ。もう一口食べればううむと唸る。知り合いでも見られたら恥ずかしい限りだが、旨いんだから、こうなってしまうのも許してほしい。
店を出て引き戸を閉めると「ふー、旨かった」と、気持ちが自然と声に出る。滞在時間は10数分。それでも確実に幸せになれる店。
【お店情報】
魚竹 築地1-9-1 地図
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コメント
これはまた美味しそうな鮭!
ここは夜も毎日来れる値段じゃないけど
毎日行きたい店だす
タコのあら塩焼が食べてみたいです
まだメニューにあるかなあ
投稿: ぶひ | 2013年4月19日 00:22
●ぶひさん
一番安い定食だと800円ですから、
お昼だと毎日行っても大丈夫かも。
夜も、毎日でも行きたいですよね。
タコのあら塩焼き、どうでしょうねぇ。
昨日は、自分の目の届くところにはなかったような...
投稿: のむのむ | 2013年4月19日 07:56