舟勝 (御宿)
もう2度と会えないかもしれないが、今回のコレはもう凄いとしか云えない。
何度訪ねても、大満足で帰路に着く舟勝。刺身の盛り合わせ、酢なめろうや、いかの沖漬といった名物料理、そして偶には、地元の方向けのシチューや、煮込みなんかを、おまかせで出してもらっているが、今回は、ちょっと特別だったと思う。
その話は最後に取っておくとして、今日のお通しも、何時もとは少し違う。砂肝に、しっとりとしてじんわりと出汁の旨さが染みる玉子焼き。生ハムの中にはチーズに、胡瓜が入っているのが肝。
続いては、刺身の盛り合わせ。鯛の昆布〆、帆立に平政、アオリイカ。地蛸に、旨みが乗ってきた鯵、生の鮪の中トロ。鮪に正直、余り思い入れはないが、ここならば話は別だ。
酢なめろうは久しぶり。酢で白くなってきたところが食べ頃。冷たさとまろやかな酸味、中に加えた青唐辛子が、暑さを噴き飛ばしてくれる。
鰹のタタキを挟んで、なんちゃってカザゴの煮付け。甘辛さベースだが、それが過ぎず、魚の旨さがググっとくる味付けが好いんだ。
この日の〆は、お初の巻き寿司。鮪に穴子、烏賊胡瓜に、干瓢巻き。
そしてのクライマックスがこれ。よくブログをご覧頂いている方は、「かにこし」?とお思いかもしれないが、藻屑蟹ではなく伊勢海老を使って、同じ製法で作った、云わば「伊勢海老こし」。伊勢海老の佳いところだけをグッと凝縮させたこれは、「かにこし」よりも品が良く、仄甘く。しこたま日本酒を飲んだ後には、少々申し訳ないくらいの繊細さ、美しさだ。
最近は、誰かと一緒のことが多く、カウンターは久しぶり。気の置けない友人たちと、旨い料理と酒に舌鼓を打つのも楽しいし、地元のご常連さんたちと肩を並べ、盃を傾けるのも面白いもの。そんなわけで、次もしっかり予約済み。
【お店情報】
舟勝 千葉県夷隅郡御宿六軒町157-31
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コメント
いつもほんとにすばらしい
投稿: zal | 2013年7月15日 07:56
●zalさん
ほんと、何度伺ってもすんばらしいです。
近くまた伺います!
投稿: のむのむ | 2013年7月16日 07:11