木挽町砂場 冷やしきつね (東銀座)
人も車も少ないし、こんな日ならぺるしぃにも入れるんじゃないかと訪ねてみれば、12時前にもかかわらず満席。というのも今週はハンバーグの週で、予約でほぼ埋まっているような状態らしい。恐るべしぺるしぃ、と思いながら向かったのは、ほど近くにある木挽町砂場。明治時代からこの地にある老舗だが、庶民的で気軽に入れる蕎麦屋だ。
ランチタイムにはそばと丼のセットなどもあるが、夏ならば「冷やしきつね」(900円)。「きつね」といっても、ここのは揚げ玉入りの所謂「むじな」だ。揚げ玉の他にも、若芽に胡瓜、キャベツにもやし、ほうれん草、玉子、海老、かにかま…と蕎麦が見えないほどにこんもりと具材が乗る。「お好みでお酢をかけて…」と壁にも貼り紙がしてあるとおりにすると、酢の酸味か、盛り付けが冷やし中華を想像させるのか、何ともいえず夏っぽい。
昭和通りがすぐそこにあり、新しく賑やかになった歌舞伎座の裏手にあるが、時代が付いた店のせいか、喧噪とは離れ、幾らか涼しい気さえする。麦茶を飲みながら、鳴るテレビを見ていると、子供の頃の夏休みにタイムスリップしたような気分になる。
【お店情報】
木挽町 砂場 銀座4-11-2 地図
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