魚竹 秋なすと鮪ほほ肉煮 (築地)
食べたいものがあって魚竹に出向いたところ、店前の品書きを見ると、目当てのものは今日はなし。けれども、魚竹のいいところはここから。端から端まで、気になるものばかり。定番の鮭になかおちもあれば、帆立の刺身。そして、今日のおすすめと赤い波線が引かれていたのが、「秋なすと鮪ほほ肉煮」(1,000円)だ。
「重いですよ」とカウンター越しに手渡された膳には、揺れる湯気の向こうに、デンと鎮座する塊のほほ肉。その大きさから受ける印象とは違って、箸を置くとスルスルと解けて、口に入れれば繊維がほろほろと溶けていく。魚というよりは肉。秋なすも、やわらかくとろとろ。じんわりと甘辛い出汁の味が口に広がったところへ、白飯をパクリとやると、米の旨さに出汁が混じって、これまた格別なのだ。色味は地味だが、旨みの迫力たるや。
先日、久し振りに夜の魚竹に伺ったが、静かで旨くて、皿の上には艶があって、実に好かった。最近は佳い昼の店のイメージばかりだったが、夜にもまた近いうちに必ずや。
【お店情報】
魚竹 築地1-9-1 地図
| 固定リンク
コメント
夜の魚竹 うらやましい~
来週お江戸に行くけど行けるかなあ
秋来たり
岩戸の冷汁からカキフライ
時は巡れど世はこともなし(字余りw)
というわけであっという間に今年も牡蠣ですね
年に一回は食べたいと思ってるんですが
なかなか><
投稿: ぶひ | 2013年10月 3日 07:50
●ぶひさん
よかったです~、やっぱりいい店ですね
今年はもうちょっと遅いかなと思ってたのですが、
初っ端から中々立派で驚きました。
まだ半年ありますから、ぜひ!
投稿: のむのむ | 2013年10月 4日 07:21