王味 (青森)
青森の夜は、ここに来なくちゃ終われない。
弘前「しまや」から始まる旅は、青森へ移動して「ふく郎」を楽しんだ後、向かったのは「王味」。「しまや」に始まり、「王味」で一日を締めるのは、青森を訪ねたときの最近のおきまりのコースだ。
青森駅前の繁華街の一番端。駅からなら2kmほどで、大体行きはタクシー、帰りは酔い覚ましがてらに、ぷらぷらと歩いてホテルに戻ることが多い。この日も王味に行くためタクシーに乗り込み、行先を伝えたところ、「あー、あそこの餃子は旨いですよね」から始まり、「うちの息子は、あそこのレバーしか食べられなくて」と、運転手さんと王味の話で大盛り上がり。
店に入れば、いつも随分と遅い時間だが、まァ、盛り上がっている地元の方の熱気がスゴイ。そして、どのテーブルにも餃子があって、傍からには、チャーハンやら、炒め物やら、ラーメン、ワンタンやらが、好き好きなものが並んでいるのだ。
そんな餃子は、小さ目でしっかりとした焼き目付き。決して見た目は美しくはないが、焼けた香ばしい香りに誘われ、ニンニクの香りにそそられる。餡はもちろん、刻んだニンニクがたっぷりと浮いた特製タレ。そういうと、がっつりとした印象を受けるかもしれないが、薄い皮と野菜多めの餡で、実は不思議と軽やか。ぞんぶんに梯子してきたはずだが、二人分はペロリとなくなってしまうのだ。
餃子だけでなく、ラーメン類やチャーハン、ニラレバなんかもどれも美味しい。この日は、胡椒ががっつり効いた野菜炒め。絵に描いたようなアッツアツのシャッキシャキ。頬張って、ビールをグビッと流し込む幸せったら。
ここまで来ると、今回も青森を満喫したと大満足。東京に居ても、時々食べたくなる王味の妙味。嗚呼、青森の方が羨ましい。
【お店情報】
王味 青森市堤町1-10-8 地図
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