泰明庵 セリカレーそば (銀座)
牡蠣の知らせが届き始める頃になると、もう一つの待ち遠しいものが出始める頃。そろそろ、寒くなってきたし、そろそろ出ているんじゃないかと向かったのは、泰明庵だ。
そう、待ちかねているのは、セリそば。ガラリと引き戸を開ければ、相席必至の繁盛ぶりの中、奥の短冊に目を遣れば、あるぞ、あるある「セリ」の文字。
普通にセリそばにしようか、セリカレーそばにしようか。どっちも捨てがたいなと思うが、カレーと芹のハーモニーを思い出し、抗えず「セリカレーそば」(1,200円)を注文。もちろん「根入り」。根独特の香りや食感もいいもので、必ず入れて貰うものだ。
器の一面を覆うほどにたっぷりと盛られた芹の、湯気とともに立ち上がる香りと、カレーらしいスパイス香に食欲が湧く。箸を入れてようやっと確認できるそばとともに啜り噛むと、シャクシャクと歯切れよい食感。片栗粉でとろみをつけたあんかけスタイルで、最後までアツアツ。唇を火傷することも間々あるが、それでも食べたい一品なのだ。
短冊を眺めると、牡蠣そばも始まった。そういえば、牡蠣に芹なんてどうだろう。いろいろ妄想が止まないのも、泰明庵の魅力だ。
【お店情報】
泰明庵 銀座6-3-14 地図
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