三州屋 カキフライ定食 （銀座）

11月のカキフライを愛でに、三州屋。微妙な天気のせいか、いつもは賑やかなこの店も、少し落ち着いて、おねえさん方も余裕あり気。そんなおねえさんが、注文を取るために、お茶と漬物を運んできたところへ、間髪入れず「カキフライを」と。そんなに急がなくったって、カキフライは逃げたりしないんだけど。

刺身や煮付けのほうが早く出るから、自分より遅く入った向かいの方には、先に海鮮丼が届いたりして、益々待ち遠しくなるものの、今、揚げられているんだなァ…なんて想像すると、ニヤニヤが止まらない。

「はい、お待ちどう様」と届いた皿を見て、びっくり。今時期とは思えないほどの太さに大きさ。一番大きいやつなんて、ゲンコツといってもいいくらい。

もしかしてと齧り付くと、やはり二個揚げ。しかも、「１個ではちょっと小さいくらいかな」くらいの牡蠣を抱き合わせているから、こんなまさかのボリュームになったらしい。箸で持ち上げるのもちょっとやっかいなほどで、口いっぱい頬張っても、二口は勿論、三口でだって食べきれない。困っちゃうな、なんて思いつつも、内心はホクホク。

いやはや、定点観測のはずだったのに、まさかの展開。個体差というか、皿差なのだろうが、カキフライの神様に感謝だ。そして、12月はどんなカキフライに出会えるか、益々愉しみなのだ。

【お店情報】
三州屋 銀座店　銀座2-3-4　地図