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2013年12月23日

魚竹 (築地)

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夜の静寂、艶やかさ。

久しぶりに夜の魚竹。昼を食べに来て、壁にずらりと並ぶ短冊を見るにつけ、来たい、来たいと思っていたのだ。昼の定食も見事だが、夜は、季節を感じさせる佳い肴が揃う銘酒場だ。

 

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初秋の日暮れ方。キラキラと瞬き出した銀座を過ぎて、築地の入り口。ガラリと引戸を開けると、「いらっしゃい」と威勢のいい声が迎えてくれる。狭い間口とは対照的に、ズズイと奥に伸びるカウンター。一番奥に一人、中ほどに二人組、そして手前にもお二人と…、皆静かで、穏やかな空気が流れている。この日のお通しは、ブロッコリーの茎に麦味噌をかけたもの。ハートランドを貰って、さぁて、愉しく悩ましい短冊との睨めっこ。

 

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元は鮮魚店。しかもこの場所柄、佳いものしかない魚。鯵なら、白板の昆布で〆められて、こんなにも粋な様。

 

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の漬けと刻みわさびの和え物ならば、ぬらりと艶っぽい。旨みに酸味、爽やかな辛味がキリリと効いて、酒を呼ぶ。

 

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もう一丁と貰ったのは、蛸。明石の蛸だそうで、見るからにむっちりとして、
噛むほどに甘味が増していく

 

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魚だけだはなく、季節の野菜を使った肴も好い。秋茄子の煮浸しなら、口に含むとほんのりと甘い煮汁が、じゅんわりと染み出でる。

 

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他ではあまりお目にかかれなさそうなのは、焼鯖ほぐし小松菜 おろしポンズ和え。確かにほぐしてはあるが、あまりに豪快なほぐし加減が「らしい」。

 

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そして、〆の代わりに、昼間も人気の玉子焼き。夜はしっかりとフルポーション。温かさと仄甘さがしんみりと胃に染みる。

 

肴が佳いが、素晴らしいのはその空気感。この日は金曜日。客も十分に入っているというのに、静かで穏やか。そして、清々しい。だからこそ、銀座から少し足を伸ばせばある銘酒場だと思うのだ。

 

【お店情報】
魚竹 築地1-9-1 地図

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