キッチン大正軒 生姜焼き・アジフライ定食 （有楽町）

どうしてもアジフライが食べたくて、キッチン大正軒へ馳せ参ず。人気店ゆえ、ランチタイムには行列が出来ることが殆どだが、今日もそう。５人の列だったが、覗けばすぐにでも空きそうな気配。それならと行列に加わった。

並んでいる間、左手の壁に貼られているメニューを見て思案。アジフライ定食があるけれども、ここに来たら、ついつい盛り合わせたくなるっていうもの。カキフライもあるし、ハンバーグもいいな。さすがに、生姜焼き、ポテトコロッケだと、アジフライの面目がないから、アジフライに生姜焼き(950円)にしよう。

席に座れば、すぐに運ばれてくるというタイミングの良さはお見事。アジフライ２枚に、生姜焼き、ケチャップスパに、こんもりキャベツ。ずんぐりと盛り上がる様に、食欲も増すをいうもの。

揚げ立てのアジフライに歯を立てる。キリッと立った衣が割れると、アジらしい香りと湯気が漏れて、ふっかふかの身に身悶える。噛むほどに、サクサクとふわふわと、相対する食感が混じって行く面白み。飲み込むと、もう一口と自然と箸が持ち上がる。一方の生姜焼きは、厚みがありながら、サクサク。ご飯を巻いて食べたくなる、バチッと生姜が効いたやつ。

フライに生姜焼き、スパゲティと食べ進むほどに、ご飯の所々が、タレやソース、ケチャップで色帯びていくのも、定食屋っぽくて好い。そこだけ掬って食べるご飯も、また旨いんだ。

厨房の中には、お父さん。合間を見て、「お父さん、そろそろお水飲みたいんじゃない？」と声を掛けるおねえさん。何気なさそうに云う気遣いを目の当たりにして、今日は胸も一杯。

【お店情報】
キッチン大正軒　有楽町2-10-1 東京交通会館B1　地図