いしだや 小鯛の煮付け (東銀座)
久しぶりに、歌舞伎座裏手のいしだや。本当はもっと伺いたい店ではあるが、ここは人気店。きっと振られるんだろうなと、ついつい尻込みしてしまうのだ。
けれども今日は、ダメなら他のところにしようと別の候補を頭に入れて向かったところ、丁度1回転したところのようで、カウンターに空席あり。とはいえ、空席が出来ると、すぐに埋まる状態で、断られる方が何組も。なるほど絶好のタイミングだったというわけだ。
人気のランチの一つは、魚の煮付け(1,000~1,200円)。小さいながらも、一尾丸々使った煮付け。しかも、毎日4、5種類というのも嬉しく、そして悩ましい。エゾメバルなんかも気になったが、花が綻びそうな陽気に、小鯛をお願い。
これは、季節が見える皿だなァ。小さいながらもふっくらとした身は、あっさりと炊かれて仄甘い。酒蒸しなんかも旨いだろうな。いやいや、〆て春っぽい酒で飲りたいなと、妄想は膨らむばかり。添えられた牛蒡や豆腐にもたっぷりと煮汁が染みて、必ず、ご飯のお代わりをしてしまう方を目にするのもご尤も。食後には自家製のデザート付き。
昼時の忙しい時間にも関わらず、煮付けの皿はキチンと温めるなど、堅実な仕事ぶりは以前と変わらず。清潔な店内や食事の内容だけでなく、そんなところに惹かれてという方も多いだろう。問題は、次もひょっこり入れるかどうか。
【お店情報】
いしだや 銀座3-13-2 登栄銀座ビルB1 地図
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