磯一 まぐろ中落ち定食 (銀座)
キラキラした新しいビルに建て替わったか、建て替えの予定があってテナントがほぼなくなりつつあるビルの狭間。随分と少なくなったが、昭和の下町っぽい古体なビルが残っている。磯一もそんな一軒だ。
久しぶりで、自動ドアだったことには驚いたが、背の低い入口には縄暖簾。カウンターにテーブル、椅子や床張りから感じる、大衆割烹、大衆食堂的な匂いにホッとする。
活魚料理と掲げるように、魚料理が自慢。ランチも、さば汐焼、むつ照り焼、煮魚等があるが、人気はまぐろ中落ち。大きめの茶碗にたっぷりと装われるご飯に負けないほど、申し分なく盛られた中落ち。冷奴に漬物、海苔。こちらも大きめの椀で供される若芽の味噌汁。所謂「銀座」のイメージには遠いが、近隣で働くものが日常のランチとして頂くには程が好い。増税に伴い値上げをしたが、それでも850円。
会計をすると、「またいらしてくださいね」や「いってらっしゃいませ~」とにこやかに見送ってくれる。マニュアルではないその言葉が持つ温度に、また和むのだ。
【お店情報】
磯一 銀座2-5-17 地図
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