貝や しるひ (中野)
中野駅から北上をして、早稲田通り。右折して暫く歩いたところで、黒字に白で「貝」と書かれた小さい看板が目に入った。余りにも端的な看板に、返って何だろう?と興味が湧く。近づいてみると、店前の黒板には、今日おすすめの牡蠣が記されていて、覗けばカウンターにテーブル。なるほど、きっと貝押しの店に違いない。
初めて訪ねたのは、年が明けて暫くした、まさに牡蠣のシーズン。生牡蠣、焼き牡蠣、牡蠣フライと勢揃い。勿論、産地も幾か所か取り揃えていて、生に向くもの、焼きに好いものと勧めてくれる。
この日は、焼き牡蠣は、兵庫・赤穂の牡蠣。このむっちりと姿に喉が鳴る。堪らず頬張ると、生でも食べられるものらしい、瑞々しさと海の香りの爽やかさ。
牡蠣フライなら、嚙みつくと、エキスがビュッと弾け飛ぶ。一つから注文できるところも嬉しく、ついついもう一つと頼んでしまった。
別の日の貰った牡蠣のアヒージョが、これまた素敵だった。火が通って、旨みがギュッと詰まった牡蠣は勿論、牡蠣の旨みが移ったオイルをパンに浸してパクリ。口を動かすたびに、じわりじわりと旨い汁が染み出て、口内を躍る。一口、また一口と、酒が進むのも仕方ない。
定番としてある貝は、牡蠣の他、浅利にホタテ、ツブ貝、ムール貝の5種類。それぞれに3~4種類程の料理が並ぶ。例えば、帆立ならグラタン。浅利なら、アンチョビキャベツや、浅利の風味のクリームが溢れんばかりのクリームコロッケ。
中でもすこぶる気に入ったのは、ムール貝のじゃがバター。ムール貝と、その旨いエキスをたっぷり吸ったじゃが芋に、バターのコク。絶対旨い!と睨んで頼んだが、それを軽ーく超えられた。
定番メニュー以外にも、季節の貝、その日のおすすめは黒板に。ある日はマテ貝だったり、
また、別の日には、赤貝のカルパッチョ。洋食に仕立てた料理が多いが、焼きハマグリ、ツブ貝の味噌焼き、牡蠣や浅利、蛤などを一緒に蒸した盛り合わせなど、和風の料理もあり。酒も、ワイン、ビールに日本酒と各種取り揃え。気分次第で、いろいろな楽しみ方が出来るのも嬉しいところだ。
店名の「しるひ」は、「貝のおいしさを、知る日」からだとか。これからの季節なら、栄螺も食べてみたいし、ウニクレソンや、自家製コンビーフポテトサラダなど、貝以外の酒肴も気になっている。
【お店情報】
貝や しるひ 中野区新井1-2-11 1F ぐるなび
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コメント
のむのむさん、こんばんは!
GWは満喫されましたか?
またもや素敵なお店ですね~~♪
貝LOVERとしては、どの写真もどの説明も垂涎モノ…
特に、牡蠣のアヒージョ!そうですよね、美味しくない筈ないのに盲点でした。はあああ~、と画像見ながら嘆息。。。
貝は冬が美味しいイメージがありますが、このお店の夏はどんなラインナップで出されるのか勝手に興味深々です♪
投稿: さおぷー | 2014年5月 6日 20:06
●さおぷーさん
こんにちは!特に、遠くへは行ったりせず、近所で呑んだくれていましたが(笑)
さおぷーさんは、いかがお過ごしでしたか?
私も貝好きなので
ついつい引き寄せられてしまいましたー。
お隣、高円寺にも和食系の貝専門店があるのですが、
洋食方面からのアプローチが面白いなと思った次第で。
かなり季節ものですので、私もこれからが楽しみです。
投稿: のむのむ | 2014年5月 7日 07:54