きだ すだち冷やがけ (銀座)
そういえば、じっくり品書きを見たことがなかったな。先日、きだの前を通ったときに思い立って、品書きをまじまじと見てみると、目に飛び込んできたのが「すだちそば」。涼を呼ぶ夏の蕎麦。そうか、ここにもあったのか。
そんなわけで、すだちそばが、格別美味しいだろう日和の今日だ。場所は、煉瓦亭とグリルスイスの間。そう広くない間口の店。有名店に挟まれて、中々気付きにくくはあるが、むしろ、店が静かで好ましいと思う。
あゝ、これこれ。透き通る汁に浮かぶ、すだちの輪切り。果実の部分から蕎麦が透けて見えるのが、涼やかで色っぽい。蕎麦を啜ると、想像していたよりも鮮やかなすだちの清々しい香りと爽やかな酸味。細面の蕎麦に、出汁が柔らかく香るかけ汁。まるで浴衣美人。
暑さもすっかり引いて、落ち着いて壁に貼られた短冊を眺めると、じゅんさいそばに、変わりそばとして笹切り。調べてみれば、ご主人は、布恒更科にいらしたそうだ。来週あたり、築地へも出向けるだろうか。そして、1年越しのアレを戴くのだ。
【お店情報】
手打きだ 銀座3-5-16 島田ビル1F 地図
| 固定リンク
コメント
こんにちは。
一年越しのアレって、布恒更科さんの鯵の冷汁ですか?
のむのむさんのブログを読んで、私は去年頂きましたが、鯵の風味たっぷりの濃いお味が、クセになりそうでした。
また行きたくなりました。
投稿: うにごはん | 2014年6月26日 16:39
●うにごはんさん
うっ...ご明察。ちょっと遠いので、気合いを入れないといけないんです。
昨年、召し上がられたのですね。そして、やっぱり美味しそう。
無事行けるよう、今から算段しなければ。
投稿: のむのむ | 2014年6月27日 08:09