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2014年6月 1日

舟勝 (御宿)

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春の舟勝は、魚だけではないのです。

4月の舟勝。何度も来ているのに、不思議と春に来ることは余りなかった気がするが、これが、まぁ素晴らしかった。なんて勿体無いことをしてきたんだろう。

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いつもは駅まで迎えに来てもらうが、少し早く着いたこともあって、久しぶりに店まで歩く。軽い上り坂。天気も良くて、店に着いたら「ビール、ビール!」。目の前には、突き出しが登場していて、諸々準備万端。

 

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続いて届くのは、恒例の刺身の盛り合わせ。この時期は、なんと云っても鰆。
脂はのっているのに、スッーと溶けてベタベタと重くない。他には、鰹、鯛、平目とその昆布〆に、地蛸等々。鮮度だけでなく、寝かせて、今旨いもの!を出してくれるのが嬉しいのだ。

 

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それに名物の一つ、酢なめろう。一般的によく知られているなめろうを、酢で〆たもので、こちらも郷土料理。酢の酸で表面が少し白くなってきたところが食べごろ。こちらの店では、青唐辛子を混ぜ込むのが特徴で、酸味にピリっとした辛味が加わって、酒の肴に最高。

 

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そして、地味だけれども感激したのが、生若芽のぬた。身厚でムチムチ。噛みしめるほどに、青々とした香りがぷわり。

 

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春だなァだなんて思っていたら、届いたのがたらの芽と蕨の天ぷら。喰むと広がるあの香りとほろ苦さ。

 

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オニカサゴの煮付けには、立派な筍と蕨。あっさりとした煮付けで、筍や蕨の香りも存分に楽しめる。魚も皮とその下、骨身なんかがしみじみと旨くて、残ったのは本当に骨だけ。

 

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〆のご飯は、筍ご飯。そして、骨身が豪快に入った味噌汁。高級料理店のように上品ではないし、飾りっ気はないけれども、旨い。旨いんだ。

 

最近は、友人や同僚と来ることが多く、カウンターは久しぶり。気の置けない人達と旨い料理を満喫するのも好いが、地元の方々と肩を並べ、漁師さんの方言に耳を傾けつつ、盃を傾けるのは殊の外愉しいもの。次はきっと夏前に。

 

【お店情報】
舟勝 千葉県夷隅郡御宿町六軒町157-31 地図

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