天龍 タカナそば (銀座)
天龍で餃子ではなく、タカナそば(990円)。というのも、高菜が食べたくなって、高菜のあるところはどこだっけ?と考えていたら、天龍のタカナそばを思い出した。
今はほぼ一人でのランチだが、昔は同僚や先輩と食べることが多く、天龍に来ると餃子と高菜そばをとってシェアすることが多かった。考えてみれば、最後に食べたのはもう10年近く前のこと。思えば遠くに来たもんだ。
席について、程なく運ばれてきたのは、いやはや懐かしき姿。高菜のほか、豚肉や筍などが、全面にたっぷり載った麺。全く記憶にないが印象的だったのがごま油の香り。油がスープを覆って最後まで熱々仕様で、高菜はクッタリ。最初食べたいと思った高菜とは全然違うものだが、プリプリの豚肉やシャキシャキの筍、油のコク味とともに、太めの麺で絡み上げると、高菜の旨みはしっかりあって、後を引く。
来たときは、珍しく行列もなく、初めての1階席。隣の老紳士は、ビール片手にあの大きい餃子をペロリと召し上がって、帰り際、「20年ぶりなんだよ」と云いながらニカッと去っていく。その後に座ったサラリーマンは、注文するとすぐに、餃子のタレをいそいそと作り始め、初めて連れてきたらしい後輩にもしっかりご指導。長い間愛されている店だからこその景色。
| 固定リンク
コメント