三州屋 カキフライ定食 (銀座)
今年も秋の便りがやって来た。毎年「今年は遅いかも…」なんて聞きながらも、今年も10月1日ぴったりに始まった三州屋のカキフライ。きっと待っている人が多いことを知っていて、一所懸命、揃えてくれているのだろうとありがたく思う。
昨日の天気が微妙だったせいか、今日は何時にも増しての混雑ぶりで、12時前でもすぐには席にありつけず。いつもなら回れ右をするところだが、今日は絶対食べると意気込んできたから、大人しく番を待ってみると、少しだけ手の空いたおねえさんが、相席で出来たポツポツと一つづつ残る席の一つを案内してくれた。
ヨシ!とホワイトボードに目を遣ると、「カキフライ定食」が確と見える。その上には「カキフライはじめました」と貼り紙があって、どことなく誇らしげだ。
隣の方の煮魚や刺身が早く出ていくのを横目でみながら、それでも気持ちはカキフライ。届いたのは、年明けのものに比べれば、随分と可愛らしい牡蠣だが、ぷっくりと若々しく張り、思わず手を合わせたくもなる。おっ、これは大きいなと持ち上げたのは、二個抱き合わせて揚げにしたもの。
他でもカキフライは食べられるのに、ここからでなければ始まらない。寒さが募るほどに大きさと旨味を増していくのを待つ愉しみ。わくわくが止まらないのだ。
【お店情報】
三州屋 銀座店 銀座2-3-4 地図
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