小洞天 おかゆにシウマイ (有楽町)
一気に冬がやって来たような日和に、おなかをぽってりと温めたくなった。例えば、クリーミーでリッチなソースのグラタンとか。あぁ、あの牡蠣グラタンが食べたいな、なんて思うものの、生憎、それほど時間に余裕がなく、そうだ、粥なんてどうだろうと考えた。
それでやってきたのが小洞天。最近は、名物のシウマイとやわらかい焼きそばが定番で、メニューを見ないことも多いが、たしか、おかゆ(800円)があったはず。ちょっと不安になってメニューを手に取ると、やっぱりちゃんとあって、せっかくだからとシウマイを一つ(170円)付けて貰った。
届いた粥には、ぱっと見、レタスと葱の緑のみ。けれども、中には蟹の赤が入っているし、薬味には、貝柱に搾菜、梅干と勢揃い。薬味を入れて、レンゲで一口。また一口。とろりと喉から胃へ滑り落ちると、胃がぽかりぽかりと温まっていく。そのうちに、額や指先にも温かさが伝わって、まさに「求めていたものは、これこれ」だ。スープと塩のあっさり仕立てで、風邪っ引きや、胃腸が弱っているときに重宝しそうだ。
広い店内は、入れ代わり立ち代り客が出入りし、昼時はいつも大盛況。昔の大食堂のような匂いと料理の雰囲気がとても似合いで、なんとも好ましい。
【お店情報】
小洞天 有楽町店 有楽町1-11-1 読売会館B1 ぐるなび
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