クーリ Meat Lunch （新富町）

いつもより、随分と遅い昼休み。こんな日は、取りあえず、クーリのホームページでランチメニューを確認するのだが、見てみると、「三重県産牡蠣のボンゴレ」やら「イノシシと大根の煮込み」やらと、気になる文字がアレコレ踊る。

うーん、どちらも捨てがたい。けれども、ランチタイムの終わり頃に滑り込むつもりだから、もしかしたら、どちらかが売り切れているかもしれないからと、メニューを決めずにやって来たところ、嬉し悩まし、両方とも残っているというではないか。

あー、やっぱり決めなきゃいけないのか。牡蠣は大好きだけれど、こちらで頂いたこともあるし、明日、もしかすると今晩、食べるかもしれないし――と、猪の煮込みの「Meat Lunch」(1,300円)をお願いする。

まず運ばれてくるのが、クーリのランチの代名詞「15種類の野菜とおまかせの前菜」。相変わらず見目麗しいと皿には、先日伺ったときにはなかった、牛蒡や数種類の大根などが目立つ。一見同じように見えるけれども、ちゃんと季節が表れている。おまかせの前菜は、茸のソースの蒸し鶏。舌に吸いつくようにしっとり滑らかで、気持ちのいい食べ心地。

メイン料理の皿も、猪の存在が確認できないほどにたっぷりと野菜が載る。それでも、その下には塊が２切れ鎮座。少しカレーのような風味が効いた赤身の肉に、煮込まれて蕩けた脂の旨いこと。そのままでも美味しいが、添えられた雑穀米と混ぜてちょっと乱暴に食べるのも、また旨い。

伺ったのは14:00すぎだったが、それでも満席で、しかも自分の後にも２人、３人とやって来るのだから、人気は相変わらずらしい。そして、次こそは牡蠣を戴かなければ。

【お店情報】
クーリ　新富2-10-10　2F　地図