雪園 牡蠣と豆腐のピリ辛石鍋ごはん (京橋)
毎年楽しみにしている牡蠣料理の一つが、雪園の牡蠣の石鍋ご飯。けれども、ここ数年は、12時前にも関わらず、伺う度に「只今満席で」という混雑ぶり。食べたいのは山々だが、腰が引き気味になっているのが正直なところ。
けれども、あの石鍋グツグツが、今日みたいな寒い日には堪らないんよな…なんて想像したら、居ても立っても居られなくて、ダメ元で店まで小走り。重い扉を開けて、恐る恐る独りであることを告げると、「3階へどうぞ」とのニッコリ。ヨーシ、ツイてる。
それにしても、石鍋にクツクツと沸き立つ姿がそそる。その熱い海の中には、期待以上にぷっくり丸々とした牡蠣。記憶にあるものよりも、随分と艶っぽく見えるのは、欲からか、それとも、最近は、フライや天麩羅など、衣を付けたものばかり食べているからだろうか。
火傷するのは分かっているのに、堪らず口に放り入れれば、案の定熱くてハフッと咽るが、落ち着いて噛むと、辛みと熱さの下から、牡蠣の香りとふくよかな身の旨みが広がる。牡蠣にすっかり気を奪われてもう何年も気付かなかったが、こっくりとしたコク味を存分に吸いこんだ豆腐が、また好い。この熱、この味わいは冬にぴったりだ。
和え物に、コーンスープ、ザーサイや大根の漬物、タピオカのデザートがついて1,340円。日常のランチとしては少々高いが、それに見合う満足感。今シーズン中に是非もう一度。
【お店情報】
雪園 京橋店 京橋3-6-3 ぐるなび
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