にしみや商店 おでんとおにぎり (新富町)
昨日もそうだったが、今日もおでんとおにぎり。というのも、にしみや商店さんが、今月末で閉店すると教えて戴いたからだ。新富町は、躍金楼の並びで揺れる「たい焼き」「おにぎり」「おでん」の暖簾。昼時には、おでんとおにぎりを求めるOLさんが列を成す。
軒先に置かれたおでん鍋は湯気が躍り、中には旨そうなおでんが、気持ちよさそうに浸る。すぐにでも注文したいが、まずはおにぎり。列に並ぶと、おでんを注文する前に、お母さんが「何かにぎりましょうか?」と必ず声をかけてくれる。おでんを注文している間に、奥でお父さんがおにぎりを拵えてくれるのだ。そうすると、会計時には、おでんとおにぎりが都合よく揃う。これも長年の呼吸の為せること。
おでんの種類も多く、大根や玉子、はんぺんなど定番どころは勿論、シュウマイや餃子入りの練り物なんていうものもある。個人的に外せないのは昆布。昆布好きというのもあるが、ここのは立派で煮崩れなく旨い。今日は、大根、玉子、はんぺん、昆布とゲソの練り物。シャケのおにぎり(100円)を貰って、〆て480円。おにぎりの塩加減、解け具合、そして温みが好きだった。
大体500円前後だろうと小銭を用意してきたが、それこそ小銭を握りしめて駄菓子屋へ行った頃のことを思い出す。もう一つの看板の「たい焼き」は、所謂天然もので、自分は頂いたことはないが、多くのファンがいるそうだ。それにしても、豚児さんに続いて、にしみやさんもとは……。街の匂いが薄れていくようで寂しい。
【お店情報】
にしみや商店 新富1-10-6 地図
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コメント
「街の匂い」、おっしゃるとおりですね。私も、こうした個人商店の存在が地域を街らしくする思っています。
投稿: バード | 2015年4月22日 07:38
●バードさん
その節はありがとうございました。
匂いとか息遣いとかは、個人商店、街に居る方々の存在によりますよね。
最近、どこも同じような街ばかりになっていくこと、
寂しく思っています。
投稿: のむのむ | 2015年4月22日 07:56