サバイディー (阿佐ヶ谷)
昼から存分に飲ませてくれる!タイ&ラオス料理店。
阿佐ヶ谷一番街。通るのは夜の時間がほとんどで、煌々と看板を照明がチラチラと瞬く中、目に入ったのが、タイの国旗と、あれは――ラオスの国旗。タイ料理の店は沢山あれど、ラオス料理を出す店は、自分は知らない。だからこそ、すごく気になるわけだが、阿佐ヶ谷にいるということは、酒が飲める時間。けれども、こういう店で酒が存分に飲めるイメージ(しかも一人で)はあまりない。
それで、ある土曜日のランチタイム、スペシャルランチメニューとして好物のカオソイがあったのを見つけて訪ねてみた。そうしたら、アルコールはもちろん、グランドメニューも置いてあって、聞いてみれば、「ちょっと時間はかかりますけど、大丈夫ですよ」とのこと。一皿580円~680円で50種類以上のメニューが並ぶのだから、テンションも上がるというもの。先に云ってしまうと、楽しくて、2週続けて行ってしまった。
メニューブックには、ラオス料理かタイ料理かが分かるように記されていて、それを頼りにいろいろと。最初にラオス料理って旨い!と教えてくれたのが、モックガイ。鶏肉をバナナの葉に包んで蒸したもので、バナナの葉の香りとしっとりとした鶏が旨いが、ツボは混ぜてある葱などの野菜。じんわりと甘みを出して、チビッと解しながら食べると好い酒の肴。
この値段でいいの?と思ったピンガイ。メニューブックには、「ラオス焼き鳥」と説明があるが、小さくカットして串に刺したものではなく、骨付きのもも肉1本。ターメリックで色付けされていて、こんがりとした焼き目もそそる。タレにちょっとつけてむしゃぶりつくと、タレの辛味と酸味に続いて、骨周りの鶏肉の旨味がじんわり。それこそ、ビール、ビール!
もう一つツマミ的なピンタップ。しっかり焼いた豚レバーは久しぶりだけれども、柔らかい酸味と独特の発酵香のあるタレが好い。
同じ料理でも、タイとラオスの両方が並んでいるものもあって、食べ比べてみるのも一興。例えば、生春巻きでもラオスなら、ミント入りで新鮮。
タイ料理のほうでも、好物のヤムパクチー(パクチーサラダ)や
海老のさつま揚げというトートマンクン。これなんて、何料理かなんてはさておいて、海老かつ的でうんまい。
酒も、もちろん、ラオスとタイの両方が揃っていて、自分は大抵ラオスビールからワインのコース。オーナーがラオスの方、シェフがタイはイサーン地方の方らしく、こういうスタイルにしたそうだ。一人二人でも飲めるし、大人数であれやこれやと食べ比べるのも愉しそうだし、サクッとでも、しっかりと食事にでもと使い勝手もよし。オープンして約半年。既に随分と繁盛していて、頼もしい限り。
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