ソフィア 平日ランチセット （京橋・八重洲）

八重洲ブックセンター近くにある、ブルガリア料理のソフィア。随分と伺っていなかったが、２か月程前に、ここのランチがメイン料理にオードブルバーが付いてくるランチ(1,100円)に変わっていることを知る。

このオードブルバーが素晴らしく、ブルガリア料理らしいものがかなり出てくるらしい。それで、何度か訪ねたものの、12時前には既に満席で振られ続き。それなら時間を変えてと、14時のラストオーダー少し前（ランチ営業は15時まで）に訪ねたところ、客は誰もいない（逆にこれもちょっとつらい）。

メイン料理は４種類。ムサカにキュフテ（ミートボール）、カヴァルマ（煮込み）と、今日は既に売り切れてしまっていたドルマ（赤ピーマンの肉詰め）。時間もないからと、以前頂いて美味しかったカヴァルマにしようと決めてきたんだ。

早々に注文を済ませて、オードブルバーへ移動。時間も遅いし、それほど残っていないんじゃないかと不安もあったが、一人食べるには申し分ないくらいに揃っている。食べてみたかったヨーグルトの冷たいスープ「タラトル」（写真奥）は、ヨーグルト自体が爽やかだというのに、ディルの香りと胡瓜の瑞々しさで、さらっと喉を通る。

トマトや胡瓜、玉葱に「シレネ」というホワイトチーズを下した「ショプスカサラダ」に、「タラモサラダ」。ハム入りのサラダに、水気を切ったヨーグルトサラダ「スネジャンカ」。同じような素材の先のスープがあれほどサラリとしていたのに、こちらはグッと濃密。調理の仕方でヨーグルトってこんなにも違う味わいになるもんなんだ。

温かい料理は、玉子好きには外せない、野菜や豚肉がたっぷり入ったブルガリア風のスクランブルエッグ「ミシュマシュ」に、ミートボール。それに、メインにも煮込み料理を頼んでいるというのに、豆とソーセージの煮込み。煮込み好きだから、どんとこい。

そうこうしているうちに、メイン料理のカヴァルマがグツグツ云わせて運ばれてくる。豚肉や豆、野菜の煮込みに玉子を乗せてオーブンで焼いたもので、だからこその詰まった濃密感があって、オードブルの煮込みよりも随分と味わいリッチ。やっぱり好きだ。

お腹いっぱい美味しい料理を頂いたが、実は一番印象的だったのは、お店の方々。最後の客だったこともあるのだろう、自分が取ってきていない料理を見つけては、「スープはいかがですか？」とか、「このヨーグルトドリンク、とっても美味しいの」「ゼリーもおすすめよ」なんて云いながら、ニコニコといろいろ勧めてくれて、申し訳ないことに、テーブルまで運んでまで来てくれた。

ピークタイムなら出会えなかっただろうもてなし。一人で居難いなんてチラリとでも思った十数分前の自分に教えたい。そうだ、それなら夜なんてどうなんだろう。すっかりファンになってしまったらしい。

【お店情報】
ソフィア　八重洲2-5-12 プレリー八重洲ビル2F 地図