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2015年9月 6日

田吾作 (益田・島根) その1


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ずっと行ってみたいと思っていた店。けれども、島根は益田。日本海側に縁のない自分には、ちょっと行ってくると気軽には行けぬ場所。それで、今年山陰をぐるりと旅
しようと決めたとき、ここだけは絶対に伺おうと唯一予約を入れたところだ。

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益田駅から徒歩で10分ほど。駅前の飲み屋街に驚くほどスナックが多いのにも驚くが、それを抜けると住宅街があって、その奥はすぐ緑。そんな場所に、親戚の家のような一軒家。玄関を入って靴を脱ぎ、地階へ向かうとそこが広い客間。居酒屋というよりも、街の食事処が恐らく正しいだろう。ちょうどお盆ということもあってか、親子三代でというご家族も多かった。

 

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用意されていた個室に入ると、既にお通しが3種類。野菜の煮物に卯の花、大根の酢の物。素朴で好い味。これらを突きながら、品書きに目を通す。おまかせもあるけれど、店の方に聞いてみれば、「うちは絶対単品がおすすめです」と満面の笑みで教えくれる。

 

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それならと、先ずは刺身の盛り合わせ。一口に「刺盛り」と云うが、実は地方色が出るもので、ここでは、さざえに鯵、平目に、山陰ではあかみずと呼ばれるキジハタ。最初は淡白だが、嚙むほどに品の良い香りと旨みが染み出でる。今回の旅では、ハタ科の美味しさを改めて知った気がする。

 

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岩牡蠣が、また素晴らしかった。時々書いているが、牡蠣は生よりもフライや焼きが好きなもんだから、岩牡蠣を見ても触手が動かないこともママある。が、これはお願いしてよかった。牡蠣は海のミルクというが、ミルク感で云えば練乳クラス。大きさも立派で、口いっぱいに旨みと海の香りが広がるのだ。

 

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刺身は堪能したからと、いさきは煮付けに。醤油辛く見えるが、心地いい甘さがあって飲み心を誘う。


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そして、ほうぼうはから揚げに。揚げて締まった身の盛り上がりと、旨味の乗りの凄いこと。一方で、皮やヒレの香ばしいパリパリに、もう手が止まらない。

 

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日本酒は幾つかあるが、店名を拝した「田吾作」が好い。そして、この猪口。店の雰囲気をとても表していて素敵だ。

 

ここから、ここに来たら絶対食べようと思っていたものや、嬉しいサプライズがあるわけだが、話が長くなりそうなので、また来週。

 

【お店情報】

田吾作 島根県益田市赤城町10-3 地図

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