長生庵 かき天そば （築地）

そろそろ長生庵で牡蠣の蕎麦を食べたくて、あれやこれやと都合を付けてやってきた。ここに来るのは、いつも２時過ぎ。こんな時間でもいつも混み合っているが、今日はいつも以上に賑やかで、遠慮気味に相席とする。

目当ての牡蠣があるだろうかと壁に貼られた半紙を見れば、上から「かき天カレー」「かき天そば／うどん」「かきそば」とズラリ勢揃い。ここに来るまでに、カレーか天そばかと悩んでは来たが、こうやって並べられると、ますます持って悩ましい。

結局お願いしたのは、かき天そば(1,400円)。なんてったって、店内で香る汁の香りにやられてしまった。あの汁に天ぷら、あの汁にあの蕎麦と想像するだけで、もう堪らない。

待ってたよ、会いたかった。堂々と浮かぶ牡蠣の天ぷらは、箸で持ち上げるのがようやっとという程。食むとプリリッとはち切れんばかりで、身厚。そして旨みもたっぷりで、今年も冬がやって来たんだと思う。

食べ進むうちにも、サクサクの衣に汁が染みていくわけだが、この天ぷらの衣と汁の相性が、これまた素晴らしく、出汁を吸ってへたった衣が好きだということを差し引いても確実に旨い。そして、この汁に良く合う蕎麦。旨い旨いと夢中で食べると、あっと云う間にとんぶりが空になる。

次もこれか、はたまたカレーか。そういや、白子天も食べてみたいし。あゝ、お近くの方が本当に羨ましい。

【お店情報】

長生庵　築地4-14-1 モンテベルデ 1F　地図