ウィルビウス (三鷹)
暫く伺わないと、「そろそろ」と体が欲するレストラン。
三鷹駅から真っすぐ伸びる静かな道。5分ほど歩くと、目に入るフランス国旗とポッと点る灯り。ドアに手をかけようとしたところで、先ほど見えた灯りよりも、もっと温かい笑顔でマダムが出迎えてくれる。そこから、もう幸せなひと時の始まりだ。
カルトと悩んで、この日はコース。アミューズは、新たまねぎのグラタン。じっくりと火をかけた玉葱は、もうびっくりするほどの甘さ。それなのに、新たまねぎらしい瑞々しさ、フレッシュさを感じさせるところが、何ともニクい。
ウキウキしているところに、これまた嬉しくなる皿が登場。ぷりっと立派な牡蠣は広田産。三陸の牡蠣も、戻ってきましたね。
続いては、スペシャリテ「人参のムースと雲丹のコンソメセリ寄せ」。たっぷりと入った生雲丹も旨いが、真骨頂は極上のコンソメゼリー。いろんな店で似たメニューを頂くが、正直ここが一番好みだ。「とても美味しいですね」とマダムに伝えると、嬉しそうに「シェフが丹精込めて作っていますから」とニッコリ。お二人が寄せ合う信頼が見えるようだ。
まだまだ続く前菜は、テリーヌ。厚切りでメイン級の存在感。添えられた芽キャベツ等々の春らしさにもニッコリ。
魚料理は、平目に菜の花のリゾット。しっとりふわりの平目も旨いが、旨みをたっぷり抱き込んだリゾットや、見ても分かるとおりの濃厚なアメリケーヌの素晴らしいこと。口に形がなくなっても漂う残り香にまたうっとりして、そこへワイン。満たされるってこういうことなんだと思う。
肉料理には、スペイン産の鴨。それに、この日が初登場というホワイトアスパラ。好物ばかりの皿に、またテンションも上がるというもの。
デザートにはキャメルソースのクレープ。お任せのコースで、5,800円。ワインもこちらが心配になるほど良心的な価格で、いつ伺っても、値段以上の満足感。中央線沿線に住む者としては、もう都心部のレストランへは行けないかもしれないと思ってしまう。そして、こう書いている間にも、次を想像して、既にニヤニヤとして、幸せな気分になってしまうのだから、もうどうしようもなく魅了されてしまっているらしい。
【お店情報】
Virbius (ウィルビウス) 三鷹市下連雀3-3-50 パークファミリア 1F 地図
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コメント
美味しそうですね~。
シェフが丹精こめて作られているお料理だと
のむのむさんの写真と文章からつたわります。
そのわりに、リーズナブルですね!!
素敵です!行きたいです!
投稿: うにごはん | 2016年3月14日 01:03
●うにごはんさん
ホントおいしいんです!それにリーズナブルで、
こちらが申し訳なくなるくらい。
電車代払っても、お得だと思いますよ。
ぜひぜひ、いらしてください!
投稿: のむのむ | 2016年3月14日 08:00