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2016年7月 3日

SUGAR (阿佐ヶ谷)

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阿佐ヶ谷駅の南側。釣り堀のある辺りに出来た新しいビルの入り口に、可愛らしい水色の看板が目に入った。徳利と猪口、それにカップ。店名らしい「SUGAR」という文字の下には、「Sake & Coffee」と書いてある。酒は飲めそうだが、なんとも甘い店の名前だこと。


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2階にあるらしい入口に目をやると、一升瓶のケースが並んでいて、これは間違いないと確信する。夜、営業している時間に前を通ると、「日本酒を中心に和洋折衷の料理を」といったような看板が出ていて、なるほどそういうことかと、階段を上ることにした。

 

聞いてみれば、吉祥寺の「にほん酒や」にいらした佐藤さんが独立して開いた店だそうだ。ワインも紹興酒もあるが、やはり品書きの大きな部分を占めるのは日本酒。冷やして飲むのがオススメのもの、常温~燗酒が好いものと並んでいる。

 

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先ず
はとビールを貰って、品書きと睨めっこしていると、お通しですと届いたのが、隠元の胡麻和え。何てことのない料理だが、隠元の張り、シャキシャキとした食感に目を瞠る。最初に戴くものがコレだと、後が楽しみになってくるというもの。

 

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また別の日のお通しは、サラダ。これも何てことなさそうに見えるが、「ドレッシングに漬物を使ってみました」と云う。確かに、ポリポリとした食感と塩気、香りが、サラダを酒の肴に変身させる。

 

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料理の品数は、日本酒ほどではないが、ちょっと捻りがあって中々に興味深い。肴の定番、ポテトサラダは、ピータン入り。盛り付けがまた素敵。一人ならば、「量を減らしてお出ししましょうか」と聞いてくれるのも嬉しいところ。

 

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和食だけでなく、洋食的なもの、特に中華に振ったメニューが多いのも面白いところ。例えば、羊肉水餃子。これが、まぁ旨いこと。皮の中には肉感の強い餡がみっちりと入って、辛味のあるタレが、これまた良く合う。酒を出さない店であっても、食べに通いたいくらいだ。

 

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洋食的なものでは、グラタン。しらすと海老のグラダンだが、中にブルーチーズが使ってあって、味わいと香りの複雑なこと。これに合う酒はなんだろうかと悩んで、マスターに聞いてみると、「コレなんてどうでしょう?」とサラリと合う燗酒を提案してくれる。あゝ、幸せだ。

 

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もう少し呑みたくてというときには、正に酒の肴的なものが欲しい。そういうときには、ししゃもの燻製の炙ったものなんてものも揃っている。噛みしめると染み出す旨みと燻香。それに、ちょっと熱めの酒をチロリ。くーーーっ、堪らん。

 

自分は〆ないので頂いたことはないが、カレー等の〆メニューも。日本酒の話ばかり書いたが、個人的なツボは、レモンサワーも旨いこと。正式オープンは5月。これからやりたいことの話を伺いながら戴く酒も、また旨い。長くお付き合いしたい店が、また一つ。

 

【お店情報】

Coffee & Café SUGAR 阿佐谷3-34-9 フォレストワン2F 地図

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