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2016年10月13日

満留賀 あんかけそば (有楽町)

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急に寒くなってきたものだから、温まるものが欲しくて仕方がない。頭を過ぎるは、豚汁やチゲ、鍋焼きうどんに、豚キムチ鍋。好きなものばかりだが、今日の気分は少し違う。うーん、他に何かなかっただろうか。ウンウンと呻ってみると、出てきたのがあんかけそば。

 

「満留賀」といえば、そこかしこにある蕎麦屋だが、ここは、東京交通会館の中の店。時代が付いた感じが外からも覗えるが、店の歴史は、ほぼ交通会館の歴史と同じらしい。

 

入口で注文と会計を済ませると、「奥が開いているからどうぞ」と声をかけてくれた。一人だからカウンターで思うが、卓もそれほど大きくはない。店の方も客も年齢層は高めで、昔乍らのサイズ感が、ここではぴったりなのだと分かる。

 

「どうぞ、お待たせしました。熱いから気を付けてね」と運んでくれたあんかけそば(800)は、おかめそばに、つやつやぽってりとした餡がかかったものだ。たっぷりと餡が絡んだそばを、火傷しないように気を付けて啜り込む。喉元を過ぎ胃に落ちると、そこからじんわりと温まるのが、ありありと分かる。あゝ、ほしかったものはこれだ。

 

店は客で一杯だが、回転はかなり早い。自分の席も、今入って来た方に譲るべく、席を立つ。

 

【お店情報】

そば処 満留賀 有楽町2-10-1 東京交通会館B1F 地図

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