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2016年12月25日

福よし (気仙沼)

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念願のかき串!

気仙沼にある福よし。毎年少しずつ季節を変えて訪ねているが、今年は12月の頭。ひと月、否、半月違うだけでも、違う料理に出会えるというのが、自然の恵みを扱う店だからこその興味深さ。で、今回の目当ては、かき串。毎年伺って分かったことは、カキフライは、もう少し前の時期から出るが、かき串は、寒さが募って牡蠣が大きくなってきてからということだ。

 

この日も予約で大入り満員。「1年ぶりくらいですね」と声をかけてくれる板場を仕切るお兄さんに、いつもどおりのお任せでとお願いすると、「かき串食べる?」と初っ端からの提案。勿論、大きく頷いた。

 

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お通しは、なます。普段から甘くないなますが好物だが、菊や蛸の頭等が入ったりと、北の國らしさが滲むのが、とても好い。

 

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続いて出してくれたのが、白子ポン酢。これも年にもよるだろうが、秋らしい季節がすっかり過ぎた頃からだと思う。くっきりとした襞。それに加えて、瑞々しさと透明感。コク味だけでないそれらに、いつも驚かされる。

 

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そして、刺身の盛り合わせ。「定番」と書こうと思ったが、それこそ季節で入るものが違うから、そうとは書けない。秋口の秋刀魚や鰹も旨いが、この時期は、鮪の中落ち、好物の〆さば、それに天然ぶり。引き締まった身と刺した脂の上等なこと。

 

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それらを堪能していると、やって来たのが、愉しみにしていたかき串。随分と囲炉裏で炙っているというのに、この大きさ。そして、潮の香りと焼いた芳しさ。堪らず食らいつくと、水分が程よく抜けサクッと乾いた表層と、それが弾けた後にやってくるエキスと味の旨味。フライとはまた違う美味しさに、また牡蠣が好きになる。

 

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さて、名物の焼き物を。串を打って専用の囲炉裏で焼く、日本一の焼魚。一番人気の吉次は、先ず、その焼き上がってきたときの香りに驚きたい。魚であるのに、海老や蟹を焼いたような香ばしさ。そして、その下にある艶々と脂を湛えた白身。ある程度食べたところで、頭や骨をスープに入れてくれもするが、ついつい猫も見向きをしないほど、綺麗に食べてしまうから、なかなかそこへ辿り付けないでいる。

 

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この日は、どうしても気になって、鰈を貰うと、これが惚れ惚れするほどに見事な鰈。黒い皮目の箸を入れると、仄かに甘い香りと、うっとりするような白い肌がちらり。じわりじわりと炙られたそれは、ほっくりとして、品の良い旨みを残して舌にとける。本当にこれは凄かった。

 

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お銚子はもう何本目だろうか。燗酒と共に、ゆるりゆるりと時間が過ぎる。お兄さんが頃合いを見計らって出してくれたのは、帆立の紐。身の部分は刺身の盛り合わせで頂いたから、その片割れ。それにしても綺麗なこと。

 

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そういうしているうちに、初めてお目にかかるお兄さんの奥様がお隣に。タラのフライをこちらにも出して頂いて、話しているうちに、話題はあの日のことへ。時折、
言葉を詰ませながらのあの日の話は、胸に迫る。

一方で、この日の気仙沼はライトアップイベントがあって、花火が打ち上げられたり、ライブイベントがあったりととても賑やか。毎年訪ねるたびに、少しずつ変わっていく街や人の逞しさを想う。

 

【お店情報】

 福よし 宮城県気仙沼市魚町1-6-6 地図

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