泰明庵 セリカレーそば (銀座)
今日は蕎麦だと、泰明庵へ足を向ける。この時期の泰明庵といえば、芹入りのそばか、白菜そば。どれにしようか、どれも捨てがたいんだよなぁなんて、考えながら引き戸を開ける。
おや珍しい。空いている。相席でなくても座れる席が幾つか。品書きが書かれた短冊が良く見える席を陣取って、つらつらと眺める。せりはあるが、白菜は今日もなしか――。それなら、この寒さに対抗できそうな、セリカレーそば(1,200円)で決まりだ。もちろん、根っこ入り。
器の一面を覆うほどにたっぷりと盛られた芹の香りと、カレーらしいスパイス香りは、いつ来ても、食欲が刺激される。ふぅーと深くその香りを吸いこんで、箸を入れて手繰り寄せ、ようやっと確認できるそばとともに啜り噛むと、シャクシャクと歯切れよい食感と、さらに強く感じる香り。ゆるい餡状のカレーで、最後までアツアツなのもこの時期格別なのだ。
店の電話がなって、何の用だろうと様子を窺っていると、どうやら今日、白菜そばがあるかどうかの問い合わせだったらしい。「云っておきます」なんて言っていたが、白菜の登場、こちらからも強く希望します。
【お店情報】
泰明庵 銀座6-3-11 地図
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